Nokia製携帯電話の売上高は、2013年から30%減となった。同社は、この下落が「激しい競争」に起因するものとしている。
不振にあえぐNokiaは、2014年1月~3月期の純損失が全体で2億3900万ユーロとなった。前年同期の純損失は2億7200万ユーロだった。Nokiaの電話製造部門であるデバイスおよびサービス事業は同四半期、3億2600万ユーロの営業損失を計上した。同社の携帯電話部門はMicrosoftに買収されたばかり。
Nokiaが同社の携帯端末の売上高を報告するのは、この決算報告が最後となる。今後、Nokiaの携帯端末はMicrosoftが製造および販売する。事業を譲渡した時点における最新の数字は明るいものではないが、Nokiaはデバイス部門の純売上高の落ち込みは、スマートフォン分野における激しい価格競争に起因したと述べている。
「前年同期比および前四半期比で、われわれの『Mobile Phones』部門の純売上高は、競争の激しい業界の力学に影響を受けた。それには、価格がますます低下する中でのスマートフォン界の激しい競争と当社製品ポートフォリオのローエンドにおける競争激化が含まれる」とNokiaは最新の同社決算報告に記した。
Nokiaは、スマートフォンの売上高が、「競合するスマートフォンプラットフォームの強力な勢い」によって抑えられたと述べ、Apple製品や「Android」に遅れをとっていることを認めた。
NokiaのStephen Elop氏は米国時間4月28日、Microsoftによる買収に続き、Nokiaのブランドが間もなく廃止されると述べた。このことは、新しいモバイル製品を飾るなじみのあるロゴをわれわれが目にすることはなくなることを示唆している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス