Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は米国時間4月23日、わくわくするような新製品を同社から出すことをあらためて約束し、細かいところまでのすべてが完成するまで株主に辛抱強く待ってもらいたいと述べた。
同氏は、Appleでは細かいところまで気にするため製品開発に余分に時間がかかると指摘している。
「われわれにとって重要なことは・・・ベストを尽くせる事柄、そして顧客から求められるようになったことでもあるが、極めて高いレベルの品質を実現できる事柄に集中し続けることだ」とCook氏は述べ、「従って、現在は取り組んでいる事柄の数が拡大していることに満足している。われわれは今、バックグラウンドで取り組みを進めているところであり、カーテンの幕を開ける準備はまだ整っていない。実に誇らしく、実にわくわくするような、素晴らしい取り組みがいくつかあるのは確かだ」と付け加えた。
Cook氏はまた暗にサムスンを指し、「われわれにとっては、一番乗りすることよりもきちんとした仕事をすることの方が重要」とも述べた。サムスンは「素早いフォロワー」ではなくイノベーターと見なされようと力を入れている。同社はウェアラブル製品ラインの「Gear」が、取り組みを後押ししてくれればと期待しているが、同製品ラインのデザインや機能性は市場の一部で批判を買っている。
Cook氏は「一番乗りすることが目的だと明らかに分かるような製品の例を市場でたくさん目にすると思う」と述べ、続けて「しかし、顧客は最終的にはそんなことは気にしないし、Appleにそういうことは期待していない。顧客は素晴らしい、それも常識では考えられないほど素晴らしいものを欲しがっており、これこそがわれわれの届けたいものだ。これがわれわれの考え方だ」とした。
Appleは23日、予測を上回る2014会計年度第2四半期決算を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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