現在Appleのモバイル製品で利用可能な仮想パーソナルアシスタント「Siri」が、同社のセットトップボックス「Apple TV」にも搭載されるかもしれない。ただしこれは、新しく見つかったコードの文字列を信じるとすればの話だ。
「iOS 7.1」のソフトウェア開発キット(SDK)にApple TVのSiri対応に関する記載があると、9to5Macが報じている。9to5Macは、実際にコード内でこの記載の存在を確認したという。Appleは、コード内でSiriを「Assistant」と呼び、Apple TVには整数値「3」を充てるなど、この機能を極力隠そうとしている。
Siriへの対応がいずれApple TVにも適用されるといううわさは、しばらく前から渦巻いている。LGなど、多くの会社がテレビ用ソフトウェアで音声アシスタントを提供していることを考えると、これは理にかなった動きと言えるだろう。
また、こちらの方がAppleにとっては大きな意味を持っているかもしれないが、Amazonが先日発表したセットトップボックス「Amazon Fire TV」には、マイク付きリモコンが同梱されている。この製品では、リモコンに話しかけると音声アシスタントが自動的に要求を聞き取り、関係する結果を返す。
現行のApple TVはSiriに対応していないことから、iPhoneメーカーでもあるAppleは、現行モデルに代わる新型のセットトップボックスの開発を進めているものと考えられる。iOS 7.1のコードを見る限り、その新型デバイスがSiriに対応するのだろう。マイクが、セットトップボックスであるApple TV自体につくのか、それとも新しいApple TVのリモコンにつくのかははっきりしていない。しかし、音声による伝達の質を高めるため、リモコン側に追加されるのではないかとみられる。
米CNETは、このコードについてAppleにコメントを求めているが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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