新たに「Nearby Friends」機能をリリースしたFacebookは、ユーザーの位置情報に関する記録を収集しており、将来的にそのデータを広告主に提供する可能性がある。米CNETはそのことを確認した。
Facebookは米国時間4月17日、Nearby Friendsを公開した。現在、このオプション機能は、「iPhone」版および「Android」版のネイティブなFacebookアプリケーションの米国ユーザー向けにロールアウトされている。Nearby Friendsを使うと、ユーザーは位置情報追跡を有効にして、同様に同機能を利用している友達が近くにいるときに通知を受け取ることができる。
Nearby Friendsの狙いは、表向きにはオフラインの集まりを促進することとされている。こうした集まりは、平均的なユーザーのFacebook体験を向上させると考えられるからだ。Facebookは将来のある時点で、位置情報履歴に基づいてターゲット広告を配信できる機能を広告主に提供し、広告主の体験も向上させる予定である。これらの機能を提供する過程で、Facebookのビジネスもさらに活性化される可能性が高い。
Facebookの広報担当者はTechCrunchに対し、「現段階で、Nearby Friendsが広告やマーケティングの目的に使われていないが、将来的にはそれが行われるようになる」と述べた。米CNETは、Facebookが将来のある時点でNearby Friendsのデータを広告やマーケティングの目的に利用する可能性があることを、Facebookに確認した。
Nearby Friendsがリリースされる前、米CNETがFacebookの広報担当者に質問したところ、FacebookがNearby Friendsのデータを使ってターゲット広告を配信することはない、との答えが返ってきた。厳密に言えばそれは事実だが、それがいつまで続くのかは誰にも分からない。同広報担当者はそのとき、「この製品のリリースによって、広告主が位置情報に基づいてユーザーにターゲット広告を配信する方法が変わることはない」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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