「MS Office」「iWork」「Google Drive」「OpenOffice」--あなたに最適な生産性スイートは? - (page 3)

Sarah Mitroff (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年04月09日 07時30分

 Docsは典型的なワープロアプリで、表やグラフ、画像をテキストに追加する機能を多数備えている。「Sheets」はExcelに似ており、スプレッドシートの作成、好みに応じたセルの書式設定、グラフの作成、数式の実行などが可能だ。最後に「Slides」では、いくつかの基本的なテーマやアニメーション効果付きトランジションを使って、シンプルなスライドショーを作成できる。

 Driveはほかにもいくつかツールを隠し持っている。例えばフォームツールでは、オンラインアンケートを作成し、その結果をスプレッドシートに保存することができる。Driveに接続できるアプリの大規模なライブラリもあり、文書への署名、PDFの作成、写真の編集、FAXでの文書送信、コードの記述といったことも可能だ。

 Driveの最大の強みは、開いたファイルの左上に常時表示される共有ボタンを使うだけで、作成したあらゆる文書を極めて簡単にほかのユーザーと共有できることだ。リアルタイムで一緒に編集作業を行い、コメントを挿入できるほか、共同作業している相手のカーソルがどこにあるのかも常時確認できる。

 各アプリと、ユーザーが作成するすべてのファイルは、Driveのウェブサイト上に存在する。これが、ユーザーのマシン上に存在するOfficeやiWorkデスクトップアプリとの違いだ。つまり、新しい文書を作成するにはオンラインに接続する必要がある。ただし、オフラインモードも用意されており、既存のファイルの編集やアイテムの移動が可能で、変更点は再度オンラインに接続したときに同期される。オフラインモードを利用するには、「Google Chrome」向けのDriveウェブアプリをインストールするか、「Chromebook」を所有している必要がある。

 Driveは完全に無料で使えるが、これらのツールにアクセスするにはGoogleアカウントが必要だ。

 こんな人に最適:オンラインで共同作業をする必要があるが、複雑な文書やスプレッドシート、プレゼンテーションを作成する必要はない人。

Google Drive
Google Drive
提供:Screenshot by Sarah Mitroff/CNET

Apache OpenOfficeとLibreOffice

 Apache OpenOfficeとThe Document FoundationのLibreOfficeは無料で利用可能なデスクトップベースの生産性スイートで、本記事で取り上げたほかのサービスと同等の機能を備えている。

 LibreOfficeはOpenOfficeを基に開発されたため、両プログラムとも個々のアプリの名称は同じである。「Writer」はワープロソフトウェア、「Calc」はスプレッドシートツール、「Impress」はスライドショーソフトウェアだ。どちらのスイートを使っても、ほとんどの文章作成や編集、スプレッドシート、プレゼンテーションのニーズに応えてくれるだろう。

 とはいえ、OpenOfficeやLibreOfficeでは、OfficeやiWorkのような洗練された機能をすべて利用できるわけではない。これらの機能が欠けていることが最も顕著なのは、プレゼンテーションアプリだ。無料ソフトウェアには、必要最低限のテーマ、レイアウト、トランジションしかないのに対し、PowerPointやKeynoteには多くの選択肢が用意されている。些細な点ではあるが目につく違いがもう1つある。Officeではツールバーをカスタマイズして、最も頻繁に利用するオプションが表示されるように調整できるが、OpenOfficeにもLibreOfficeにもこの機能はない。

 こんな人に最適:予算は少ないが、デスクトップ向けの生産性スイートを利用したい人。これらはオープンソースソフトウェアを支援したい人にも適した選択肢だ。

OpenOffice
OpenOffice
提供:Screenshot by Sarah Mitroff/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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