ニールセンは3月26日、スマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView」とPC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView」の2014年2月データをもとに、各種ネットサービスの利用端末がPCからスマートフォンへとシフトしている状況を分析したレポートを発表した。
ネットサービス全体の利用者数は、PCからが5237万人、スマートフォンから(アプリの利用とウェブサイトの訪問の両方を含む)が3874万人だった。
年代別にみると、20代や30代では、スマートフォンからの利用者数がPCからの利用者数を上回った。特に20代では、PCからの利用者数の約2倍となっている。
カテゴリごとにみると、全15カテゴリのうち半数を超える8カテゴリでスマートフォンからの利用者数がPCの利用者数を上回った。また、PC、スマートフォンからの利用者数が平均で100万人を超えるサイトでは、全403サイトのうち60%以上のサイトが、PCからの利用者数よりもスマートフォンからの利用者数の方が多いという結果となった。
また、カテゴリの中でも「オンラインモール」と「ビデオと映画」は、2月に入り、PCからの利用者数とスマートフォンからの利用者数がほぼ同数となった。
「オンラインモール」および「ビデオと映画」のスマートフォンからの利用者数上位2サイトのトレンドをみると、楽天市場は2013年12月時点で既にスマートフォンからの利用者が上回っていたが、Amazon、YouTube、ニワンゴ(ニコニコ動画)は、2月がスマートフォンからの利用者数がPCからの利用者数を上回る転換点となった。
ニールセンのアナリストである高木史朗氏は、「オンラインショッピングや動画は画面サイズなどの使い勝手から、PCのほうが利用しやすいと考えられてきたが、今回、これらのカテゴリでも、スマートフォンからの利用者数が上回る結果となった。100万人以上が利用するサイトの60%はスマートフォンからの利用が増加しており、利用者の多いサイトほどスマートフォンへのシフトが進んでいる。スマートフォン向けに利便性を向上させれば、さらに利用者数は増加できるのではないか」と述べている。
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