米Adobe Systemsは、デジタルマーケティングの手法や事例が学べる「Adobe Summit 2014」を米国ユタ州ソルトレイクシティで3月25日から27日まで開催する。昨年までは2日間の開催だったが、今年は3日間開催される。世界各国から5500人が集まる予定で過去最大規模となる。
初日のキーノートでは、AdobeのCEOであるShantanu Narayen氏が「The Reinvention of Marketing」と題して講演。
そしてキーノートの最初のほうでは、AdobeとSAPのパートナーシップが明かされ、企業向けデジタルマーケティング、オムニチャネルソリューションのグローバルリセラー契約を締結したことが発表された。SAPは、Adobe Marketing CloudをSAP HANARプラットフォームおよびhybris CommerceSuiteと共に提供する予定だ。
このパートナーシップに基づきアドビとSAPの両社は、マーケティングや営業、開発分野に投資する。SAPとAdobeのデジタル マーケティング ソリューションを組み合わせることで、リアルタイムな顧客エンゲージメントを高めていく方針だ。
SAPのプロダクト&イノベーション担当エグゼクティブボード・メンバーであるVishal Sikka氏は「SAP HANAにより、業界全体を再構成し、CIOからCMOまで幅広いニーズを持つユーザーの潜在力を最大化できる。今回、Adobe Marketing CloudをSAP HANAのプラットフォームを共に提供することで、さまざまなマーケティングチャネルを横断してデータを分析し、リアルタイムな顧客エンゲージメントを実現する」と語った。
この一方で、Adobeのデジタルマーケティング事業部門担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるBrad Rencher氏は、「CMOとCIOの担当領域を緊密に連携させることは、戦略的な重要事項だ。AdobeとSAPは、今日のビジネス環境下でマーケティング担当者が利用できるソリューションを実現する画期的な方策として、今回の提携を締結した」と意義を説明した。
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