15人の初対面の人と会う社交イベントを想像してほしい。名刺を集める代わりに、ボタンを押さなくてもスマートウォッチかスマートグラスで顔認証ソフトウェアを使って、相手の連絡先情報を調べて保存できればすばらしいだろう。AKTAのデザイン担当バイスプレジデントであるDrew Davidson氏によれば、カメラのイノベーションはその方向に向かっている。「視線トラッキングや、個人向けの顔認識に関する取り組みが数多く行われている。いくつかの技術はすでに存在するが、まだ十分な速度やパワーを備えていない」と同氏は付け加えている。 たとえば、EyeLockはラップトップと連携可能な虹彩に基づく認証技術を使用しているし、Androidデバイスはすでに顔認証でアンロックするソフトウェアを持っている。
「Narrative Clip」(以前はMemotoと呼ばれており、Kickstarterで資金を集めた)は、音もなく30秒ごとに写真を撮影するカメラで、衣服やアクセサリにクリップで付けられる。カメラに対して個別に調整を行わなくても、センサによって写真が正しい向きで撮影されるようになっている。「Autographer」は、はるかに大きく、写真を撮影すべき瞬間を判断するために多くのセンサを積んでおり、魚眼レンズを持ち、撮影された写真を直ちに共有できる。これらはどちらも、これなしでは思いつかないような写真を撮影できるが、気持ち悪がられないよう、隠しカメラを付けていることは隠したいと思うかもしれない。
ライフスタイルの「視点」カメラとしてマーケティングされているこの4Kカメラは、自分の顔の横にストラップで取り付けて、標準HD品質の4倍の解像度で、鮮やかな映像を記録する。このカメラは、自分の腕に取り付けたり、ポケットの中に入れておくことのできる操作デバイスと接続されている。PanasonicはCESでこの一人称視点カメラのプロトタイプをすでに披露しており、一般消費者もまもなく手に入れられるようになるはずだ。
もちろん、この革新的カメラのリストを「Google Glass」抜きで終わるわけにはいかない。このデバイスのカメラは、プライバシーに関して多くの議論を引き起こしており、今後もそれは続くだろう。Google Glassの売りの1つは、(ほかのハンズフリーカメラと同様に)ビーチやハイキング、旅行、ショーなどの場面で、写真を撮るためにスマートフォンをわざわざ持ち上げなくてもいいことだ。しかし、このカメラは意識していないものを記録することができる(少なくとも、それが可能に見える)ため、映画館やバー、ストリップ劇場、カジノなどではすでに問題になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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