どういう結論に至るにせよ(あるいはまだ結論が出ていないにせよ)、この分野でGoProを無視するのは不可能だ。2012年に発売された「HERO3」モデルは、競合機種を大きく引き離したように見えたし、2013年の「HERO3+」はそのリードを維持するためのモデルだった。
「HERO3+ Black Edition」は、「HERO3+ Silver Edition」および「HERO3 White Edition」の上位に位置づけられるGoProのラインアップの中でも最上位の商品であり、この中で2012年モデルから変更されていないのはWhiteモデルだけだ(名前はカラフルだが、実際のカメラの色はすべてシルバーと黒であり、前面の「3」の文字だけが対応する色になっている)。
もっともハイエンドなモデルであるBlack Editionは、撮影オプションの数ももっとも多い。これにはプロの動画制作のための、自然色で24fpsの高ビットレート動画が撮影できる「Protune」モードや、15fpsで最高4Kまでの高解像度撮影ができる機能が含まれ、Wi-Fi Remoteも利用できる。
HERO3と比べると、HERO3+は軽く、ハウジングも小さく、バッテリ持続時間も長くなっており、GoProアプリで使えるWi-Fiでの通信も高速で、より没入感の高い広角動画が撮影できるSuperViewモードや、自動低光量モード、よりシャープな動画を撮影するための最新のレンズを搭載している。
確かに399.99ドルは高いが、このカテゴリとしては動画品質が高いため、アクションカメラで最高品質の動画を撮りたければ、HERO3+ Black Editionが欲しいと思うはずだ。とはいえ、気に入らないほかの要素があるかもしれないし、読者のニーズと懐具合に合い、動画品質も十分なほかのカメラがあるかもしれない。
HERO3+ Black Editionは、400ドルとしては同梱物が多い方だが、64GバイトまでのmicroSDカードだけは、自分で手に入れる必要がある。同梱されているもの以外に撮影に必要なのは、ほぼそれだけだと言っていい。
このカメラの防水ハウジングは、水深131フィート(40メートル)まで利用可能だが、HERO3の防水ハウジングは197フィート(60メートル)まで利用できた。もしほこり対策や防水が不要であり、内蔵モノマイクでより多くの音を拾いたければ、標準の後部ドアをスケルトン後部ドアに取り替えることもできる。
ハウジングは以前のモデルよりも小さく、軽くなっており、レンズのリングも新しくなっているため、HERO3のハウジングやレンズフィルタに投資した人は、HERO3+のハウジングでは使えない可能性が高い。また、ラッチの仕組みも変更され、ロックスイッチは上部にはなくなった。以前のモデルと同じでハウジングを開けるのは難しいが、これはかえってよいことだと言える。
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