フィットネス用ガジェット「Basis」バンドの製造元であるBasis Scienceがまもなく、モバイル分野の大手企業に1億ドル未満で買収される可能性があるとTechCrunchが報じている。
同記事によると、Basisはこの数週間身売り先を探しており、AppleやGoogleと買収の可能性について話し合いを持ったという。Microsoftとサムスンも同社の買収先候補だと報じられており、同記事では、買収金額は「1億ドル未満」になる可能性があるとしている。
BasisとMicrosoftはこの報道に関するコメントを控えた。米CNETは現在、他の企業にもコメントを求めている。
同社が提供するリストバンド型のフィットネストラッカーは199ドルで、「Fitbit Flex」や「Nike FuelBand」といった競合製品よりも約75〜100ドル高額であるにもかかわらず、多数の製品があふれかえり、熾烈な競争が繰り広げられるこの分野で、突出した存在となっている。バンドの裏面に組み込まれた一貫性に優れた心拍数モニター、発汗を追跡する運動強度モニター、そして1日を通した運動量に関する詳細なデータ生成に役立つ皮膚温度計で構成される。これらの機能が、腕時計に似たこのデバイスに標準装備される睡眠と歩数の追跡機能に加えて搭載されている。
このような企業を買収すれば、フィットネス製品への進出を図っているとされるAppleにとってはかなりの後押しとなる。同社は最近、「User Studies Exercise Physiologist」(ユーザー調査運動生理学者)を募集する求人広告を掲載していた(その後削除されている)。その広告によるとAppleは、心臓血管の健康に関する知識を持ち、その知識を製品設計に生かせる人材を求めている。
サンフランシスコを拠点とする新興企業であるBasisは、身売りするかもしれないという報道のわずか数カ月前に1175万ドルの追加資金を調達してシリーズBラウンドを締めくくり、同ラウンドの調達資金総額を2300万ドルとしていた。Intel Capital、スタンフォード大学、iNovia Capitalに加えて、その他にも新しい投資家がこれに参加した。同社はこれまでに、3200万ドルを超える資金を調達している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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