カナダの株式非公開企業Signifi Solutionsは「自動化されたスポットショップ」の概要をデモしていた。テクノロジという点において、Signifiは単なるインテグレーター以上の存在となっている。最高経営責任者(CEO)のShamira Jaffer氏によると、同社のスポットショップは「ウェブサイトと店舗の中間に位置するもの」だという。Jaffer氏の目的は、大型画面とソーシャルメディア、対話的機能、独特の雰囲気を組み合わせることで、売り上げの増加につながるエクスペリエンスを生み出し、マーケティングのツールとして利用するというものである。Jaffer氏は「これらは自動販売機のようには感じられない」と述べるとともに「われわれはこれらのデザインで小売店と協力している」と述べた。
これは自動化された小売りと言ってよいだろう。
実際のところ、SignifiはRolexとスポットショップの可能性について話し合っている。Rolexだって?そう、Rolexはブランド力を維持しつつ、間接費が少なくて済む店を増やしたいと考えている。Signifiはハードウェアとソフトウェア、サポートを提供することになる。一方Rolex側は、在庫関係の作業を担当するとともに、マシンに商品を補充することになる。またこれらのスポットショップでは返品も可能なのである。同氏は「われわれは小売店を1つの箱に入れて提供するのだ」と述べている。
筆者の考え:これらスポットショップは米国で普及する可能性もあるが、現在のところ3店しかない。欧州ではより多くのスポットショップが展開されている。BMWもこのコンセプトをテストしており、Jaffer氏の言葉によると、スポットショップが展開できる場所は空港や輸送の中心地にとどまらないという。多くの人々が診療の順番を待っている病院や、大学もハイエンドのブランド製品、そしてスポットショップにとって格好のロケーションと言えるだろう。
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