また、ほかのカメラでは動画を大画面サイズにすると圧縮ノイズが目に付くが、このカメラではそういったことはない。色やホワイトバランスは非常によく、露出の変化への順応も速い。
ただし、これはカメラから直接得られたデータの話だ。YouTubeやVimeo、その他のサイトへの変換とアップロードの設定によっては、圧縮ノイズが出たり、細部がつぶれたりすることはある。エイリアシングのブロックノイズも悪化するようだが、これは同じカテゴリのほかのカメラでも見られる現象だ。これは、小さなサイズで見たときには分かりにくいが、大画面で細かく見ると、見栄えはあまりよくない。
最後に、焦点が合わないという不満が書かれた記事を見かけたが、筆者はこの現象は経験しなかった。
アクションカメラにとって、バッテリ持続時間は大きな問題だ。アクションカメラは小さいため、搭載されるバッテリも小さくならざるを得ない上に、高フレームレートで解像度の高い動画を撮影するため、電力消費も大きい。GoProはHERO3+でバッテリ持続時間が改善されたと主張しており、同社のエンジニアの計算によれば、Wi-Fiを切った状態で、1080p、30fpsで撮影した場合、バッテリは2時間持つという。解像度やフレームレートを上げたり、同梱のリモコンやGoProのモバイルアプリのためにWi-Fiを使ったりすれば、バッテリ持続時間は短くなる。また、カメラの電源を落としても、Wi-Fiは切れない。Wi-Fiを個別に切らない限り、バッテリは減り続けてしまう。
基本的に、屋外で長時間撮影したい場合には、予備バッテリを準備した方がいいだろう。少なくともHero3+では、ほかの内蔵バッテリのアクションカメラと違って、バッテリは交換可能だ(ところで、筆者が知る中でもっともバッテリ持続時間が長いアクションカメラは「Drift Ghost-S」であり、1080p、30fpsで最大3.5時間撮影できる)。
筆者自身のテスト中には経験しなかったが、利用中にカメラの温度が上がりすぎ、冷却が必要だという警告が表示される可能性がある。マニュアルによれば、カメラは自動的にオーバーヒートを避けるため、ダメージが及ばないようになっている。
HERO3と同じように、GoPro HERO3+ Black Editionの最大の特徴は、高品質な動画と、撮影オプションの数だ。もしそれが読者にとって一番重要なら、これこそ手に入れるべきアクションカメラだと言える。一方、気軽にオンラインに動画を投稿したり、モバイルデバイスで見る動画の撮影に使うカメラを探しているのであれば、このカメラはオーバースペックであり、ほかにも選択肢はたくさんあるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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