コンピュータセキュリティ企業McAfeeを創設したJohn McAfee氏の名前は、奇行が目立ったここ数年の期間も含め、常に「McAfee Antivirus」シリーズの盾のロゴと並んで掲げられていた。
だが米国時間1月6日夜、Intelの最高経営責任者(CEO)を務めるBrian Krzanich氏がラスベガスで2014 International CESの聴衆に何気なく発した短いコメントは、少なくとも消費者向けセキュリティに関する限り、McAfeeブランドにとって死の宣告のように聞こえた。
ソフトウェアに変更はないが、名称がMcAfeeから「Intel Security」に変更される。象徴的な赤のMcAfeeの盾は現時点で残されることになっており、また同ソフトウェアのモバイル版の一部機能が「iOS」および「Android」端末で無料で使用できるようになる予定だ。こうしたブランド変更は完了まで最長で1年かかると見込まれている。
Krzanich氏は同社の基調講演で、「Intelは受賞歴のあるモバイルセキュリティを、すべてのモバイル端末、携帯電話、タブレット、ウェアラブル製品に提供していく」と述べた。
最高技術責任者(CTO)のMike Fey氏によると、どの機能が無料になるのかについては今後3カ月のうちに決定する計画だという。ただし、デスクトップ向け製品群は当面、名称のみ変更され、モバイル向けマルウェア防止機能は無料になるとしている。
あらゆるコンピュータユーザー世代が、McAfeeのソフトウェアを通じてコンピュータセキュリティに関わった。John McAfee氏は1987年にMcAfeeを創設し、1994年に退社した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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