iPhoneでもっと音楽を楽しむためのアプリ6選

 iPhoneを携帯するようになってから、iPhoneで音楽を聞くようになったという人も多いだろう。iPhoneは、通話のみならず音楽を聞くのにも適していている。しかし、「音楽を楽しむ」という観点からは、iPhoneの標準アプリの1つである「ミュージック」アプリだけでは物足りなさを感じるのも事実だ。そこで今回は、iPhoneでもっと音楽を楽しめるようになるアプリを6つ紹介したい。

プレイリストを自動的に作成--Groove

 Groove(無料:1月7日現在)は、手持ちの音楽の再生回数などから、その人が楽しめる曲のプレイリストを自動的に作成してくれるプレーヤーアプリだ。音楽をジャンル別のタグで自動的に分類するので、タグを選択するだけで似たようなジャンルのプレイリストが再生されるほか、よく聞く曲に基づいて自動生成されたリミックスを簡単に聞くことができる。また、アルバムアートワークを自動的にダウンロードしてくれるほか、ミュージックライブラリに入れたまますっかり忘れていたような曲を再発見する手助けもしてくれる。Last.fmと連携することで、再生している曲の情報を自動的にアップロードすることも可能。iPhoneに曲をたくさん入れていて、アクティブに音楽を楽しみたい人にお勧めだ。

  • 「注目の的」という訳語の意味はいまひとつ分からないが、再生履歴に基づいてリミックスが自動的に作成されている

  • 曲を個別に選択して再生することもできるが、「注目の的」か「Tags」でリミックスを聞くのがGrooveを使う醍醐味と言っても良いだろう

ブラウザを内蔵した高機能なプレーヤー--TuneShell

 TuneShell(600円:1月7日現在)は、ブラウザを内蔵した高機能なプレーヤーアプリだ。アプリ内でプレイリストを作成できるのはもちろん、ブラウザを介して音楽をダウンロードしたり、イコライザで再生音質を変更したりできる。また、音楽再生中に歌詞やアートワークを表示して楽しめるほか、Last.fmとの連携機能もあり、至れり尽くせりと言ったところ。再生中の音楽をTwitterやFacebookなどで共有できるだけでなく、別のアプリで開くことも可能で、音楽を中心に面白い楽しみ方ができるのが特徴だ。

  • 音楽に合わせて美しいアートワークを表示できる。画面左下の「EQ」をタップすると、音質を簡単に変更できる

  • 画面左上の「+」をタップしてプレイリストを新規作成できる。画面下部のツールバーを左にスライドさせるとその他のボタンが表示される

Amazonで購入したMP3の楽曲をストリーミング再生--Amazon Cloud Player

 Amazon Cloud Player(無料:1月7日現在)は、Amazonが提供する音楽プレーヤーアプリ。Amazonで購入したMP3の楽曲を、iPhone上にダウンロードしなくてもストリーミング再生できる。iPhoneのHDD容量が少なくても、曲で容量を圧迫することなく音楽を聞くことができるので便利だ。もちろん、iPhone上のミュージックライブラリにある曲も再生することができ、好きな曲だけを集めたプレイリストを作成することも可能(ただし、Amazon Cloud Player内で作成したプレイリストは、アプリ内でのみ利用できる)。環境によっては、iPhoneのミュージックアプリで再生するよりも、Amazon Cloud Playerで再生した方が良く聞こえる場合あるので、聞き比べてみると良いだろう。

  • クラウドか端末かを選択して、再生する音楽を切り替える。プレイリスト名を左にスワイプすると、操作メニューが表示される

  • Amazonで購入した曲をiPhoneにダウンロードするか否かを選択できる。HDDに余裕があればダウンロードするといいだろう

クラウドサービス上の楽曲をストリーミング再生できる--CloudBeats

 CloudBeats(500円:1月7日現在)は、Dropbox、Box、SkyDrive、Google Driveなどのクラウドサービス上に保存されている楽曲をストリーミング再生するためのアプリ。Amazon Cloud Playerは、Amazonが提供するクラウドサービスにしか対応していないが、CloudBeatsを使えば、その他の主要なクラウドサービスからも音楽を聞くことができるようになる。これはまた、iPhoneのHDD容量が少ない場合や、所有している曲数が多い場合に便利だ。ストリーミング再生なのでインターネットに接続している必要はあるが、音質もそこそこで、1時間ほど連続して聞いていた限りでは、音が途切れることもなかった(接続先はDropbox)。曲にブックマークを付けたり、再生速度を変更したりすることも可能だ。

  • 対応しているクラウドサービスは多い。各サービスにはあらかじめログインしておく必要がある

  • 曲の再生画面の右下に表示される二重の矢印をタップすると表示される操作メニュー

対応機器に最適な音質で音楽を再生--UBiO

 UBiO(500円:1月7日現在)は、オーディオ関連製品を販売しているサウンドサイエンスが提供するイコライザーアプリだ。設定画面で、イヤフォンやスピーカーなどの利用機器の型番を選択するだけで、対応機器に最適な音質で音楽を再生してくれる。特に、iPhoneの標準ミュージックアプリで、低音の聞こえ方に不満がある人にはよいかもしれない(筆者が使ってみたところ、曲によって効果がある場合と、あまり効果が感じられない場合があった)。画面を見ながら、音質を微調整することもできる。UBiO単体でも使えるが、別途販売されているサイレントイヤホンピースを使って、地下鉄などの騒音を軽減する機能も利用できるので、なるべく安価なノイズリダクション機能を求めている人は、試してみる価値がある。

  • 「setting」の下にグレーの文字で表示されている箇所をタップすると、イヤフォンやスピーカーの選択画面が表示される

  • ツールバーに表示するアイコンは編集可能。よく利用するsettingはツールバーに配置しておくと便利だ

新たな音楽の出会いがあるかも?音楽版SNSアプリ--SoundTracking

 SoundTracking(無料:1月7日現在)は、上記5つのアプリとは趣が異なり、プレーヤーアプリではない。音楽を通じて新たな音楽を発見したり、友人たちと繫がったりするための音楽版SNSだ。現在聞いている曲をSoundTracking(およびTwitterやFacebook)に投稿して、自分のお勧め楽曲を広めたり、友人が聞いている曲をお気に入りに入れたりして、音楽を軸にコミュニケーションを図ることを楽しむのだ。また、「発見する」機能を利用すると、思いもよらなかった新たな楽曲との出会いがあるかもしれない。とくにかく音楽が大好きで、自分の好みに固執せずに、広く楽しみたい人にお勧めだ。

  • プロフィール画面。Facebook、Twitter、Foursquareなどと連携できる

  • iPhoneで再生中の音楽の情報を投稿できる。ライブラリから選択して投稿することも可能だ

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