スマートフォンやタブレットから、初めてとなるウェアラブルデバイスまで、2013年も多くのテクノロジ製品を分解した。年末の恒例行事として、1年間の分解作業を振り返る時期が来た。ただし今回は少し趣向を変えてみた。この分解記事総集編では、2013年で特に大変だった分解作業のトップ5をカウントダウンで紹介する。
第5位はAppleの「MacBook Air」2013年モデルだ。誤解しないでほしいのだが、これは素晴らしいノートブックだ。筆者も日常的に使っている。しかし、Appleの特別仕様のPentalobeねじのせいでケースを開けるのは難しく、開けたとしてもほとんど何もできない。部品の大部分はマザーボードにはんだ付けされている。
MacBook Airの2013年モデルの分解作業のビデオはこちらで見ることができる。
第4位はまた別のApple製品だ。実際には2つの製品である。「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の分解は、先行モデルほど大変ではないが、外側にPentalobeねじが使われていることや、さまざまなサイズの内部ねじがあること、そしてあらゆる部品がケースに接着剤で固定されていることから、やはり修理には手を焼く。
iPhone 5sとiPhone 5cの分解の写真ギャラリーはこちらとこちらでそれぞれ見ることができる。
第3位に入ったのは、このリストでは最後となるAppleデバイス、「iPad Air」だ。これまでのiPadと同じように、フロントパネルは金属製の本体に接着剤で固定されている。また、ケースを開けるにはフロントパネルを加熱する必要がある。パネルとケースを分離させても、パネルを取り外すには、まずディスプレイを取り外さなければならない。さらに付け加えると、バッテリや内部コンポーネントの大部分が接着剤で固定されているため、修理しやすい設計でないことは間違いない。
iPad Airの分解の写真ギャラリーはこちらで見ることができる。
第2位は、われわれが分解した初めてのウェアラブルデバイスである「Google Glass Explorer Edition」だ。カメラとアイピースアセンブリカバーは、比較的簡単に外れた。しかしメインモジュールとリアモジュールは、てこの力を使ったり、器具を差し込んだり、さらには加熱までしたが、うまくいかなかった。筆者はこのデバイスを壊したくなかったので、分解が半分しか進んでいない段階であきらめなければならなかった。
Google Glassの分解の写真ギャラリーはこちらで見ることができる。
ついに第1位の発表だ。ほかのあらゆるデバイスを抑えて、2013年に最も分解が大変だったデバイスに選ばれたのは、Microsoftの「Surface 2」だ。Google Glassとは違い、Surface 2を最後まで分解することはできた。しかしそれは2時間にわたる惨めな試練となった。なぜだろうか。
第一に、フロントパネルの接着剤が並外れて強力だった。そしてタブレット内部のコンポーネントの一部と、外側のトリム部分がプラスチック製のため、フロントパネルを加熱するのは難しかった。加熱しすぎるとプラスチック部分がゆがんでしまう。分かっていたが、加熱した。
また、ケースの内側には60個以上のねじがあって、どれもサイズが違っていた。バッテリは接着剤で固定されていた。そしてマザーボードコネクタの大部分は非常にデリケートで壊れやすい。
ハードウェアの仕様や性能の点では、Surface 2が2012年モデルに比べて良くなったのは間違いない。しかしSurface 2は筆者がこれまで作業してきた中で、最も分解が難しかったタブレットだ。
Microsoft Surface 2の分解の写真ギャラリーはこちらで見ることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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