次の「iPhone」やサムスン製スマートフォン「GALAXY」に曲面ディスプレイが搭載されることを望む消費者は、しばらく待つ必要があるかもしれない。
韓国のニュースサイトThe Korea Heraldによると、サムスンの「GALAXY ROUND」およびLGの「G Flex」に搭載されている曲面ディスプレイは、「iPhone 6」または「GALAXY S5」には採用されないという。同サイトは現地時間12月22日、業界アナリストらの話として、Samsung DisplayとLG Displayが既存の曲面ディスプレイ搭載スマートフォン向けに十分な量のディスプレイを製造できていないと伝えた。
ソウルを拠点とするEUGENE Investment & SecuritiesのアナリストKim Jong-hyun氏はThe Korea Heraldの取材に対し、次のように述べた。「フレキシブルパネルの現在の生産能力は、2014年初めに登場予定のGALAXY S5に対応できるほど高くない。曲面ディスプレイを搭載した機種は2014年末に、フラッグシップモデルとしてではなくGALAXYの1モデルとして披露されるだろう」
もう1人のアナリスト、Shinhan InvestmentのJohn Seo氏は、Appleが2014年に曲面ディスプレイを採用するのは難しいだろうが、2015年には実現の可能性が高まるかもしれないと述べた。
消費者は曲面ディスプレイのスマートフォンが欲しくてたまらないのかというと、決してそうではない。サムスンが2013年10月上旬に韓国で発売したGALAXY ROUNDは、これまでの販売台数がわずか1万台ほどにとどまっていると、International Business Timesなどのメディアが11月に報じた。Korea IT Newsによると、LGのG Flexも売上不振に苦しんでいるという。
問題は、サムスンもLGもなぜ消費者が曲面ディスプレイのスマートフォンを欲しがると考えるのか、理由を十分に説明していないことだ。
Kantar Worldpanelでグローバルコンシューマーインサイト担当ディレクターを務めるDominic Sunnebo氏は、International Business Times UKに対し、「GALAXY ROUNDの販売台数の低迷はそれほど驚きではない。消費者は製品の革新を好むが、購入する前に、自分にもたらされる利点を明確に伝えてもらう必要がある」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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