LGの「G Flex」レビュー(後編)--押さえても戻る曲面ディスプレイ搭載スマートフォン - (page 4)

Lynn La (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2013年12月24日 07時30分

 「Snapdragon 800」プロセッサと「Adreno 330」GPUの組み合わせは、信頼できる非常にスムーズなゲームプレイを実現してくれた。グラフィックス処理の負荷が高い「Riptide GP」は、素早く起動し、アプリの動きがぎこちなかったり、終了することはなかった。フレームレートは高かったが、(当然ながら)1080pのディスプレイで見たものに比べると、鮮明さは劣っていた。もちろん、ホーム画面への復帰、キーボードの呼び出し、アプリドロワーの起動などのより簡単なタスクは、瞬時に行うことができた。平均では、電源のオフと再起動に約31秒、カメラの起動に1.75秒かかった。Quadrantのスコアは19826で、素晴らしい結果だったが(たとえば同じプロセッサを搭載する「G2」は、19050だった)、「GALAXY Note 3」はより高い23048を記録している。

3Gでのデータ通信時間(左)と、Quadrantのスコア(右)
3Gでのデータ通信時間(左)と、Quadrantのスコア(右)。
提供:Lynn La/CNET

 前述の通り、G Flexは3500mAhのバッテリを搭載している。これは、GALAXY Note 3の3200mAhよりもやや大きく、「Droid Maxx」と同じ容量だ。ただし、Droid Maxxはディスプレイも5インチと小さく、デュアルCPUだったことに注意してほしい。G Flexは、それなりのバッテリ持続時間を持っている。通常の利用方法で、画面の明るさを最大にし、3G接続を利用した場合、13時間使用した時点でバッテリは36%残っていた。この使い方でさえ、残り使用可能時間は約8時間と示されていた。

結論

 筆者が初めてG Flexの話を聞いたとき、私は耳を疑った。個人的に言えば、始めはこの湾曲した形にはあまり魅力を感じなかったし、LGの「何でも組み合わせる」取り組みには疑問を感じていた。

 しかし、このデバイスを実際に使ってみて、自分が間違っていたことを知った。このカーブは、確かにこの巨大なスマートフォンを、より扱いやすく、快適なものにしている。そして、映画を見たり、ゲームをプレイしたりする際により引き込まれるように感じただけでなく、ウェブの閲覧や、スワイプで写真に目を通すといった小さな作業でさえ、画面のカーブのために魅力的に感じられるようになってきた。

 しかし、このスマートフォンは、サムスンの湾曲デバイスとの激しい競争に直面している。こちらはカーブしている方向が違うとはいえ、「GALAXY ROUND」の方が画面もシャープで、Androidのバージョンも新しく、作りも優れている。

 もし今読者が使えるお金を持っていて、(端末の定価で)湾曲スマートフォンを買いたいのであれば、GALAXY ROUNDの方が優れたデバイスだろう。ただし、うわさが本当で、G Flexが米国のキャリアを見つけられれば、割引後の価格は、GALAXY ROUNDよりもかなり安いものになるはずだ。G Flexは単体のデバイスとしても、満足できる性能を持っており、その形状が今までにない新しいものであることは確かだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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