Googleのオンラインスプレッドシートアプリ「Sheets」が、ある重要な機能で同社の他の生産性ツールアプリ「Docs」および「Slides」に追いついた。ネットワーク接続の有無にかかわらず動作するようになったのだ。
今回、Sheetsで変更されたのはオフラインサポートだけではない。Googleはまた、アプリを書き直して高速化し、共有ドキュメント内に他ユーザーからは見られない非公開領域を作成する機能を追加したほか、対応する計算式の種類も増やした。
Googleは「Google Drive」や「Chrome OS」を通じてウェブアプリを推進しているが、これらのタイプのアプリにとって、オフライン機能サポートは大きなネックとなっている。ウェブアプリが「Windows」「Android」「iOS」「OS X」上のネイティブアプリと有効に対抗するためには、常に使用可能でなければならない。インターネットアクセスは、特に4Gネットワークの登場でさらに拡大しているが、地方や公共交通機関、飛行機の機内ではまだ利用できないことが多い。そしてもちろん、ネットワークがつながるはずの場所でも断続的に切れてしまうことが頻繁にある。
なお、今回の機能追加では1つ、大きな注意点がある。Sheetsのオフライン機能が使えるのは、「Chrome」だけだということだ。
Googleは、他のブラウザのサポートについても検討中だが、発表できることはまだないとしている。
また、表示の高速化に関して、GoogleではSheetsのインターフェースを変更し、「Canvas」標準を採用した。同社によると、新しいSheetsでは画面を更新するフレームレートが2倍になり、これまでよりスムーズな反応が得られるはずだという。
Googleがフィードバックを収集する間、新しいインターフェースはオプトイン方式で選択することになる。ユーザーはGoogle Driveの設定メニューで新旧インターフェースを切り替えることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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