グーグルの洋上建造物、当局からの懸念で「休止状態」--完成は2014年春以降か

Daniel Terdiman (CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年12月10日 14時40分

 「Google Glass」の店舗なのか「Google X」プロジェクト専門のショールームなのかに関わらず、1つ明らかになったことがある。それは、近いうちに「Google Barge」(Googleのはしけ)を訪れる人は誰もいないということだ。

 一時は謎に包まれていたGoogleのはしけだが、米CNETが得た情報によると、はしけは現在サンフランシスコのトレジャー島にある桟橋に横付けされたままとなっており、表向きは「休止状態」だという。Google は依然として、このプロジェクトの完成に向けて計画を進めている可能性が高いが、プロジェクトは当初稼働するとされていた予定を大幅に遅れ、おそらく2014年に入ってからしばらくは完成しないだろうと思われる。

 サンフランシスコ湾保全開発委員会(BCDC)の規制関連業務責任者であるBrad McCrea氏は、「BCDCのさまざまな担当幹部がGoogleの関係者と会合し、同社の計画について説明を受けた」と述べている。「はしけが依然として建造中であり、現在その作業は休止状態にあるが、おそらく2014年春の終わりまでに完成することはなさそうだということが分かった」(McCrea氏)

 さらにMcCrea氏は、「われわれの理解したところでは、船舶の内装について、沿岸警備隊からの要請通りに設計を変更する必要がある」としている。

 San Francisco Chronicleは11月、Google がサンフランシスコ市港湾局に提出した正式な企画書を入手しており、それにはこのはしけプロジェクトに関する計画が示されていた。この企画書は、Googleの製品やプロジェクトのための、海上に浮かぶ暫定的なショールームをうたっており、サンフランシスコ湾内のさまざまな場所に寄港した後、南カリフォルニアに向けて出港する予定であると記されていた。また、Google Barge(同文書では「San Francisco Studio」と呼ばれている)は11月に最初の寄港地となるサンフランシスコのフォートメイソンに停泊予定であることを示唆していた。

 沿岸警備隊は、Google Bargeに対する調査に関する米CNETからの問い合わせに対し、それ以上の詳しい情報を明らかにしていない。それでも、おそらく最も可能性が高いのは、一般の人々が訪れる場所としてはしけが適切なのかを沿岸警備隊が疑問視しているということだ。Googleの企画書では、一般の人々を呼び込むことが同プロジェクトの主要な目標であることが明らかにされている。

 同時に、BCDCはこれまで、Googleがサンフランシスコ湾内にはしけを停泊する許可をまだ正式に要請していないと繰り返し述べている。これはおそらく州法で義務づけられていることだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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