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iPhone vs Android、“信者とアンチ”の戦い--松村太郎のApple一気読み

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 11月23日~12月1日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。

いよいよ年末商戦へ突入
いよいよ年末商戦へ突入

 感謝祭(Thanksgiving)で休暇ムードとなった先週の米国。筆者はちょうど感謝祭当日の便で日本にやってきたが、普段乗っている仕事関係の乗客が皆無で、ガラガラだった。

 ニュースの本数も少なかったこの1週間は、感謝祭からブラックフライデー、サイバーマンデーと続くショッピング月間の幕開けでもあり、Appleに限らず2013年に登場したデバイスやサービスの消費者への訴求力が最も試される時期なのである。

iPhone vs Android、ユーザーサイドの戦い

 スマートフォン市場の拡大につれて、Apple、Google率いるAndroidのプラットフォーム間の戦争が激化している。

 おおよそ、Android連合が善戦しており、Appleは数字の上では防戦一方。BlackBerryは覇権争いから脱落しつつあり、Microsoftは新興勢力としての盛り返しを画策中だ。その他にも、FireFox OSやTizenといった都市国家が勃興している。

 こうした闘争は市場だけでなく裁判所での知的財産権に関する争いにも発展している。そして、それぞれのプラットホームを利用するユーザー間での論争も巻き起こしている。そんな内容の長文の記事がCNETに掲載された。感謝祭のシーズン、暖炉の前で読む面白い記事になるだろう。

 「Apple信者」という言葉はかつてPC論争のころから引き継がれて使われているが、スマートフォンになって矛先がMicrosoft/IBMからGoogle/Samsungに変わったと見てよいだろう。しかしApple信者は、PCのころとは比べ物にならないほどの仲間を世界規模で獲得した。これに対して、アンチiPhone陣営も形成され、Androidの方が自由にカスタマイズでき、優れているという主張を展開する。

 こうした構造について、マーケティングなどの観点、機能のトレンドとして取り入れられた「声」を挙げて、何が起きているのかについて解説している。

 筆者はかつてはHTCのWindows Mobile端末を使っていたが、iPhone発売以来、iPhoneを中心に使っている。一方でGoogleのサービスをべったりと使っており、こうしたサービスに便利なAndroidも楽しんでいる。最近、Google傘下のMotorolaがリリースした低価格SIMフリー端末「Moto G」をオーダーしたところだ。

 両方を深く考えずに使っていると、非常に似ていることに気付かされる。しかし少し違う。この少しの違いが、より大きな対立を生んでいるようにも感じる。もっとも、Appleは「非常に似ていること」に対して知的財産権の侵害であるとの申し立てをし、修正後9億ドルを超える賠償金をSamsungから獲得している。

 こうした大きな2大勢力の対立をよそに、新たな勢力が大きな力を蓄える、という三つどもえの展開にも期待したいが、当面は難しそうだ。また、肌身離さず使うものであることから、指の動きなどの「操作感覚」が、ユーザー自身のアセットになってしまう点も、ユーザー同士の流動性や和解が難しそうな部分でもある。

 先週、Google会長のEric Schmidt会長がGoogle+で、iPhoneからAndroidへの乗り換えガイドを掲載した。Appleもそのうち、AndroidからiPhoneへの乗り換えガイドを掲載しそうだし、MicrosoftもiPhone/AndroidからWindows Phoneへの乗り換えを少し悪ふざけが混じったスタイルでやりそうだ。

 結果的には、何が本質かを見失わないことが重要だと考えている。コミュニケーションや、もたらされる体験がその大部分を占めるはずだが、Appleはこれにクリエイティビティを追加しようとしているし、Googleはよりスマートさを追求している。俯瞰してみると、切磋琢磨するのはいいじゃないか──とも思えるのだが。

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Appleが買収した3Dセンサ開発企業PrimeSenseで狙うこと

 先週の号でAppleがイスラエルの企業PrimeSenseを買収したとの噂が報じられていたが、その後Appleはそれを認めた。Microsoftのゲーム機Kinectでカメラを使ったモーションセンサのコントローラの技術で有名な企業だが、現在は同分野ではむしろ遅れをとっているとのことだ。

 先週の報道では、Appleの狙いは地図ではないか、との話が出てきた。PrimeSenseが持つ3D空間へのマッピング技術に対応するチップに目をつけたのではないか、という見立てだ。

 Appleの地図は、iOS 6でGoogle Mapsから脱却し、独自路線を歩み始めた。かなり改善は進んだものの、なかなかすぐに追いつけるわけもなく、現在でもまだまだGoogleに遅れをとっている。特に、Googleが車だけでなく徒歩や屋内も含めて整備を進める「ストリートビュー」がない。

 こうした状況をどのように打開するか、という1つの手段として、PrimeSenseのチップが活用されるのではないだろうか。

アップル、3Dセンサ開発企業PrimeSenseの買収を認める(11/25)
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