11月5日~11月10日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
iPad Airが11月1日に発売され、また新型のMacBook Pro Retinaディスプレイモデルや新OSであるMavericksのレビューも掲載された。年末のショッピングシーズンに向けて、残るはiPad mini Retinaディスプレイモデルを残すのみとなったAppleのラインアップは、消費者にどのように受け入れられるのだろうか。
先週の記事で、筆者なりに悩んでいることを前提に、どのようにしてiPad AirとiPad mini Retinaモデルを選択するか、という基準について指摘した。CNETの翻訳記事でも、同様の話題が掲載されている。iPad 2、iPad miniなどのA5プロセッサ搭載モデルを除外した上で、画面サイズと価格での選択について触れている。
iPadだけでの生産性やキーボードを利用する前提などを考えるとiPad Airをすすめている一方で、同容量で100ドル安く済ませたい場合、荷物をより軽くしたい場合などはiPad mini Retinaディスプレイモデルを選んではどうか、と提案している。しかし、同じA7プロセッサと、サイズは違えど肉眼ではわからない高い密度のディスプレイを備えた2つの機種、どちらを選んでも失敗ではないとも述べている。
「iPad Air」と「Retina」搭載「iPad mini」--あなたに向いているのはどっち?(11月5日)10月22日のプレスイベントでiPad AirなどとともにリリースされたMacBook Pro Retinaディスプレイモデルと、OS X Mavericksのレビュー記事が掲載されている。特にMacBook Pro 13インチ Retinaディスプレイモデルは、Intelの新しい内蔵グラフィックスとRetinaディスプレイ、そして13万4800円からという価格も魅力的だ。
また無償アップグレードが発表された最新OSのMavericksは、導入することによって、マシンの高速化、メモリの効率的な運用、その他操作性の向上を体験できるようになる。ウェブブラウザのSafariは、高速化や省電力性、そして新しいサイドバーなど魅力あるものになっている。
iWorkについても、新規のMacを購入したユーザーは無償でダウンロードできるようになった。ワイドスクリーンを前提とした新しいドキュメント編集の操作性を提供しているものの、アップデートによってこれまで利用できていた機能、例えばツールバーのカスタマイズなどが省かれてしまった。Appleはこの問題について6カ月以内に修復するとしている。
Mac「OS X Mavericks」レビュー--高速化、操作性向上した最新OSを無料提供(11月6日)MacBook Air、iMac、MacBook Pro Retinaディスプレイモデル、そしてMac Pro。AppleのMac製品のラインアップは、廉価版ノート、プロ向けノート、廉価版デスクトップ、オールインワンデスクトップ、プロ向けデスクトップワークステーションというシンプルな5つの構成になっている。ラインアップの刷新が進むにつれ、CDやDVDといった光学ディスクドライブが排除される流れとなった。
Appleは新しいインターフェースをコンピュータに真っ先に持ち込み、業界スタンダードへと進化させる名人だった。フロッピーディスク、CD-ROM、USB、FireWire、SupreDrive、Thunderboltなど、Appleが真っ先に採用してコンピュータ業界で当たり前に使われるようになったものはたくさんある。
しかしAppleは、Blu-ray Discドライブをとうとう自社製品に採用しなかった。Blu-rayはDVDの次の規格として、フルHDのコンテンツを家庭で楽しむための重要とされてきたが、Macが外部機器の助けなしにBlu-rayが見られる日はついには来なかった。それどころか、DVDやCDの読み書きが可能な光学ドライブを、最新のラインアップでは排除し始めたのだ。
Appleはその代替として、iTunes Storeを通じたフルHDの映画などのコンテンツ販売とレンタルを行い、光学ディスクで販売されてきたアプリケーションやOSをMac App Storeでネットを通じて配信・販売するようになった。最新OSのMavericksが無償化できたのも、DVDという手段での流通を行わなかったからだ。
またDVDやBlu-rayに頼ったコンテンツ流通が前提である場合、iPhoneやiPadでのコンテンツ視聴が非常に不便になっていることも、付け加えておくべきだろう。
アップル製品から消えつつある光学ドライブ--最終段階間近の完全廃止(11月5日)AppleでiOSのエンジニアリングを担当していた副社長Henri Lamiraux氏が退社したと報じられた。23年間Appleに在籍し、担当した最後のプロダクトはiOS 7だったという。Lamiraux氏はiOS事業のトップとして、iOS全体の機能実装、iOS向けのアプリケーション開発を指揮していたほか、バグ修正のプロセスやユーザーへの機能配信の監督もしていたそうだ。
ご存じの通り、iOS 7はiPhoneがリリースされて以来の大幅なデザイン変更が注目されているが、64ビット対応などのアーキテクチャ、M7モーションコプロセッサへの対応、AirDropなどの近接無線関連技術など、これまでのiOSにない新しい機能を実装したバージョンでもあった。
こうした技術的な開発を指揮してきたLamiraux氏への評価は高かったという。
「iOS」エンジニアリング担当VPがアップルを退職(11月5日)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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