11月18日~11月24日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
米国では感謝祭(Thanksgiving)と、その直後にやってくるショッピングシーズンの幕開け、ブラックフライデーを控えて、休暇ムードが盛り上がってきている。小売店ではブラックフライデーから一斉にセールを開始するところだが、オンラインショップが先行してセールを開始することも多く、これにつられて小売店でも40%を超える割引セールを開始しているところが増えている。
AppleはiPad mini Retinaディスプレイモデルを発売し、オンラインでの予約販売だけでなく店頭での販売も開始。Mac Pro以外を最新モデルに刷新し終えてショッピングシーズンに臨む。またSonyがリリースしたPlayStation 4が米国で非常に好調な滑り出しを見せているほか、Nintendo Wii Uもマリオシリーズのテレビスポットで攻勢をかける。
各社の総力をかけた展開の結果が非常に楽しみだ。それでは先週のAppleについて振り返っていこう。
日本時間11月22日に、突如としてAppleは、オンラインストアでSIMロックが解除された状態のiPhone 5sとiPhone 5cをリリースした。Appleでの日本語表記では、「SIMフリー」とされている。
日本での価格は、iPhone 5sが16Gバイトモデルで7万1800円、32Gバイトモデルで8万1800円、64Gバイトモデルで9万1800円となっている。またiPhone 5cは16Gバイトモデルが6万800円、32Gバイトモデルが7万1800円。米国でも11月23日にSIMフリーモデルが発売され、iPhone 5sでそれぞれ16Gバイトモデル649ドル、32Gバイトモデル749ドル、64Gバイトモデル849ドルだ。ちなみに米国の場合、T-MobileのSIMを同梱したアンロック版も同じ価格で発売されている。
アップル、国内でもSIMフリーiPhoneを発売--アップルストアで購入可能に(11/22)2012年8月に総額10億ドルを超える損害賠償支払いを命じられたSamsung。しかしこのうちの4億ドル分について、米連邦地方裁判所のLucy Koh判事が再審議を陪審に命じていたが、その結果2億9045万6793ドルを賠償金として支払う必要があるとの評決を出した。合計で9億3000万ドルがSamsungからAppleに支払うべき賠償金となった。
Apple側は追加分の賠償金に関して、「知的財産権を守らなければ、米国のテレビ製造業が衰退したのと同様の結果を招く」「法律違反の代償が少額の罰金で済まされるなら、われわれの経済は消えてなくなる」「サムスンによるコピー行為は成功だったということになる」と主張した。この発言に対してSamsung側は「人種差別的である」などとして審理無効の請求をしていたが、その請求は棄却されている。
また、同裁判の過程でLucy Koh判事は2012年、Appleの知的財産権を侵害しているとされるSamsung製品26機種の差し止め請求を棄却しているが、米国時間11月18日、米連邦巡回控訴裁判所はこの判断を誤りであるとし、再考するよう求めている。
アップルによるサムスン製品差し止め請求、米控訴裁が棄却の見直し要請(11/19)AppleはiPhone 5sで指紋認証センサを内蔵したホームボタンを披露し、1日に何十回も入力していたパスコードから解放してくれたが、Appleはその他にも、新しいセンサによる体験を作り出そうとしている。
iOS 7に搭載されたBluetoothを活用する屋内などの近接通信や位置情報取得などを行う「iBeacon」送信機のApple Storeへの設置を進めていると報じられた。例えば、店内で客がiPad Airをお店で眺めているときに、それにまつわるメッセージをiPhoneに届けることができる。
また、イスラエルの経済誌によると、AppleはPrime Senseという企業を3億4500万ドルで買収したと報じられた。この企業は、Microsoftのゲームコンソール「Xbox 360」で使われるジェスチャー認識機能Kinectに技術が採用されたことで知られており、3Dスキャナや各種ロボットなどにも採用される3Dセンサの開発企業だ。今後、ジェスチャーなどの動作をAppleが採用する可能性を示唆しているといえる。
有力な入力ツールは、iPhone、iPad、Macに搭載されているiSightカメラだろうか。
アップル、「iBeacon」送信機を米国のApple Storeに設置か(11/18)米国時間11月12日に突如発売されたiPad mini Retinaディスプレイモデル。レビューや調査結果の記事が掲載されている。その中でも注目は、ディスプレイのクオリティについてだ。
筆者も認識しているが、iPad mini Retinaディスプレイモデルは、競合する7インチサイズのタブレットのディスプレイと比較して、表現できる色域が狭いと指摘している。sRGBで他の製品が100%再現しているのに対し、63%以下の再現率であるという。iPad mini向けのRetinaディスプレイにはIGZOテクノロジが採用されているが、供給不足と品質の低さの双方で苦しんでいるという。
【iPad miniレビュー】iPad AirかiPad miniか?--結果、miniを選んだ理由(11/19)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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