ソニー「PlayStation 4」レビュー(後編)--使用感、「PS3」「Xbox One」との比較など - (page 2)

Jeff Bakalar (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2013年11月26日 07時30分

PlayStation NetworkとPlayStation Plus、ソーシャルネットワーク

 PS4の機能の多くは、「PlayStation Network」によって支えられている。また、PS4の追加機能のほとんどすべては、アカウントにログインしなければ利用できないようになっている。

 「PlayStation Plus」のサブスクリプション(年間50ドル)はPS3からPS4に引き継げるようになっている。また、今回からマルチプレーヤーオンラインゲームをプレイするには同サービスのサブスクリプションが必須となった(ただしXbox Oneとは異なり、メディアアプリを使用するためにPlayStation Plusの会員になる必要はない)。PlayStation Plusの会員は、ゲームの自動アップデートを受けられる(PS4はスタンバイモード時に自らをアップデートできる)ため、ゲームを始めようとした際にアップデートが必要であると分かり、お預けをくらうようなことがなくなる。なお、システムファームウェアのアップデートについては、PlayStation Plusの会員であるかどうかにかかわらず、自動でダウンロードが行われるようになっている。

 PlayStation Plusの会員は、クラウド上に用意された1Gバイトのセーブデータ用領域や、すべてのソニー製プラットフォーム上にある無償のゲームや割引価格のゲームにアクセスできるうえ、ゲームの自動アップデート機能やデモ、マルチプレーヤーオンラインゲーム、招待制のベータプログラムも利用できる。ただし、「無償のゲーム」という言葉には注意が必要だ。無償でダウンロードできるゲームはすべて、PlayStation Plusのアカウントを保持している場合にしかアクセスできない。つまり、会員の有効期限が切れたり、会員をやめた場合、これらのゲームタイトルを失ってしまうわけだ。

 PlayStation Networkの会員は、自らのPS4を「プライマリ」コンソールに設定しなければならないものの、そうすることで16人までのユーザーがログインできるようになる。また、プライマリアカウントの保持者は、任意のPS4にログインし、ゲームやセーブデータにアクセスできる。この場合でも、クラウド上にセーブデータを格納するにはPlayStation Plusの会員になっている必要がある点に注意してほしい。

 「PlayStation Store」は、ダウンロード版のコンテンツを捨て去ろうとしている。PS4以降では、すべては「Sony Entertainment Network」サービスや、ユーザーが選んだコンテンツポータルを通じて直接ストリーミングされるようになっている。

 とは言うものの、ゲームはPS4のハードディスクに直接ダウンロードする必要がある。すべての「巨大なファイルを必要とするゲーム」は、ダウンロードが完了していなくてもプレイできるようになっている。また、開発者側が望むのであれば、ゲームの特定部分だけをダウンロードできるようにし、それ以外の部分のダウンロードを不要にもできる。例を挙げると、PS4の「Call of Duty: Ghosts」ではキャンペーン用のコンポーネントやマルチプレーヤー用のコンポーネントを個別にインストールできるようになっている。

 また、PS4をスタンバイモードにしておくと遠隔地から動作させられるため、コンソールの前にいなくてもSony Entertainment Networkを通じてゲームを購入し、PS4にダウンロードできる。つまり、職場にいる間にゲームを購入し、帰宅と同時にプレイを開始できるというわけだ。

提供:Sarah Tew/CNET
提供:Sarah Tew/CNET

 PlayStation NetworkのエクスペリエンスとPlayStation Storeは、「PlayStation Dynamic Menu」にしっかりと組み込まれている。また、さまざまな部分にライブ項目が組み込まれ、そこかしこにソーシャルな機能(特にフレンドリストといった)が用意されている。さらに、アカウントはFacebookやTwitterのプロフィールと連携でき、ユーザーに代わって投稿するというオプションも用意されている。そして、フレンドリクエストを承認してもらうと、その人物の実名がフレンドリストに表示されるようになっている。

 PS4にはゲーム動画を常時録画するDVR機能が搭載されているため、誰かと共有したくなるシーンを撮りこぼさないようになっている。また、ボタンを押すだけで、「Twitch」や「Ustream」にストリーミングしたり、ソーシャルネットワークにリンクを投稿できる。ただ発売時点では、録画した動画の共有先はFacebookのみとなっている。なお、友人がゲームをプレイしている最中のライブ動画をPS4から直接視聴でき、コメントの追加もできる。スクリーンショットもFacebookとTwitterにアップロードできる。

 さらにPlayStation Dynamic Menuには、さまざまなビデオストリームを視聴できる「Live from PlayStation」というセクションが組み込まれている。ここからTwitchやUstreamのライブ放送を視聴したり、特定のフィードを検索したり、コンテンツに対してコメントできるようになっている。またゲームを視聴している際には、その画面から同じタイトルのゲームを開始することができ、該当ゲームを所有していない場合にはPlayStation Storeに接続して購入できるようにもなっている。

 Twitterとの連携はスクリーンショットのアップロードのみのようであるが、FacebookはPS4のエクスペリエンスと密接に統合されているようだ。実際のところ、PS4の初期設定実行時には、Facebookアカウントに接続する機会も設けられており、自分のプロフィール写真をPlayStation Networkで使用できるようにすらなっている。

 また、補助画面を使用するゲームにおけるPS4のエクスペリエンスを補完するために、「iOS」や「Android」上で動作する「PlayStation App」が用意されている。このアプリは、PS4のナビゲーション画面や、テキスト入力ボックスがポップアップしてきた際のキーボードとしても動作する。PS4との接続は(同じネットワークにある限り)とても簡単であり、キーボードはコードを入力したり、スクリーンショットをツイートしたり、動画にコメントをつける際に特に重宝した。

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