8年近く前、Googleで検索プロダクトおよびユーザーエクスペリエンスを担当していた当時のバイスプレジデントMarissa Mayer氏は同社ブログへの投稿で、Googleの検索結果ページ上やホームページ上でバナー広告を表示することはないと述べていた。
Search Engine Landの報道によると、この約束はどうやら破られつつあるようだという。同報道では、検索結果ページの上部に「Southwest Airlines」の巨大なバナー広告が試験的に表示されたページ画像を紹介している。なお、この画像はテキサス州ダラスに拠点を置くウェブマーケティングアプリ開発企業Synrgyが取得したスクリーンショットである。
Mayer氏は、AOLとの検索提携に関する回答のなかで「Googleのホームページ上や、ウェブ検索結果のページ上にバナー広告が表示されることはない。Googleのサイト上では極端な派手で安っぽい映像広告があちこちで目に飛び込んでくることはない。絶対に」と述べていた。
Googleの広報担当者は米CNETに対して、この試験は米国内でのみ行われており、「極めて限定的」なものだと説明している。
Googleがこのテストについて、2005年の約束に反するものではなく、広告主に提供する画像サイズの拡大だと考えている可能性はある。同社は2013年夏に、検索広告の中に画像を掲載できるようにしている。このようなやり方は、何をもってバナー広告とするのかという疑問を投げかけることになるかもしれない。バナー広告とは、ウェブサイトの幅いっぱいに広がる広告すべてなのか、それとも短く横に細長い「極端な常軌を逸した派手で安っぽい映像広告」に限られるのだろうか?
今回の広告に対するGoogleの意図がどうであれ、これらの広告で何をしようとしているのかを率直に答えないことが同社の評判を高めることはないだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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