Appleは「iPad mini with Retina Display」と呼ばれる新しいiPad miniを発表した。この新型タブレットは当然のことながら、待望の2048×1536ピクセルの「Retina Display」を搭載し、スペースグレイとシルバーが用意され、「iPhone 5s」でも使われているAppleの「A7」チップを搭載している。
11月下旬に発売される予定で、価格はストレージ容量16GバイトのWi-Fiモデルが399ドル、32Gバイトが499ドル、64Gバイトが599ドルである。新たな128Gバイトのモデルは699ドルだ。16Gバイトのセルラーモデルは529ドル、32Gバイトが629ドル、64Gバイトが729ドル、128Gバイトにいたっては829ドルと高額だ。
初代iPad miniが329ドルだったことを考えれば、この最低価格は驚くほど高い。Appleは新しいディスプレイがこの差額分に値すると感じているのだろう。ちなみに初代iPad miniは現在、ストレージ容量16Gバイトのモデルが299ドルに値下げされている。
新しいタブレットの外観は、初代iPad miniと全く同じに見える。これは良いことだ。というのも、初代iPad miniはほぼ完璧な外観を備えているからだ。
外観の素晴らしさはさておき、一番重要なのはスクリーンだ。iPad miniの画面がより小さい7.9インチであることを考えると、フルサイズの「iPad Air」よりも鮮明に思える。しかしピクセル密度が高い新しいスクリーンを活用するためには、2012年モデルのiPad mini以上の金額を支払うことになる。ただしRetina Displayは素晴らしいため、一部の人にとってその価値は間違いなく新たな割増価格に値するだろう。
バッテリ持続時間は10時間のままだと言われているものの、Appleによると新しいiPad miniは2012年のモデルと比べて4倍高速になり、グラフィックス性能は8倍になったという。
それは良いことだが、初代iPad miniの性能が非常に良かったというわけではない。とりわけゲームの面についてはそう言える。筆者は(上記の仕様に基づいて)ゲーム性能はiPhone 5sと同等になると予測しており、これには多少がっかりしている。
筆者は「Kindle Fire HDX 7」が最も印象的なグラフィックス性能を備えた小型タブレットとして君臨し続けると十分に予想している。少なくともベンチマークテストではそうなっている。実際のゲーム性能は違ってくるかもしれないが、新しいiPad miniをじっくり使ってみるまで分からない。
そのほかの新機能としては、MIMO Wi-Fiや(LTEモデルでの)LTEバンドのサポートの拡大がある。それはWi-Fiの高速化や、セルラー接続の改善および高速化に等しい。
カメラの仕様は2012年モデルと同じだが、Appleはマイクを追加した。
iPad用「Smart Case」の新しいバージョン(タブレット全体を包むスマートカバーと考えてほしい)がiPad miniにも用意されており、69ドルで発売される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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