Forceが誇っている、そして同製品の大型化につながっている外見上の最大の特長として、高性能化したディスプレイを挙げることができる。Flexではステータスの表示用に1列に並んだLEDが採用されていたが、Forceではちゃんとした文字を表示できるOLEDディスプレイが搭載されている。その結果、Forceはベルトに挟むタイプの同社の活動量計が提供する情報すべてを表示できるようになっている。これらの情報には歩数や移動した距離、消費したカロリー、上った階段の段数が含まれている。また、この手の腕時計型のデバイスにとってうれしい時刻の表示機能も搭載されている。これによってForceは実質的に、ハイテクなフィットネス腕時計という、従来のFlexでは及ばなかった高みに到達したと言える。
Forceの画面を切り替えるには、デバイスの左側面にあるボタンを押すだけだ。このようなボタンもFlexにはなかったものであり、Forceとのやり取りをより快適かつ迅速に行えるようにしている。FlexではLEDライトを点灯させるために表示部分をタップする必要があり、たいていの場合はうまく動作するものの、正しくタップを認識してくれない場合もあった。なお、Forceでも、こういったタップ認識は必要に応じて有効化できる。
Forceの裏面はくぼんでおり、金属端子が配置されている。この端子は、製品に同梱されているUSB充電ケーブルを接続するためのポートとして用いられる。
新製品のForceは、同社の従来製品に搭載されていた活動量計としてのパワフルな機能に加え、いくつかの素晴らしい機能も搭載している。そして同社の「Zip」やFlexと同様に、Forceは組み込みの加速度計を用いて歩数を測定する。さらに、年齢や性別、体重、身長といったユーザー個人の情報に基づいて消費カロリーを計算するようにもなっている。
またForceは、歩いたり走ったりした距離を表示したり、同社の「One」と同様に上った階段の段数を表示してくれる(これもFlexにはない機能だ)。Forceは、ユーザーがどれだけの時間運動したのかを管理するという、最近のフィットネス製品でトレンドになっている機能も搭載している。Fitbitによると、米疾病対策予防センター(CDC)が毎週150分の運動を推奨しているため、これは管理すべき重要な統計データであるという。
それに加えて筆者は、Forceが睡眠時間とその質を記録するという点も評価している。ちなみにFlexとOne、および競合製品であるJawboneのUPやWithingsのPulseといった製品もこの機能を搭載している。Forceで使用する際には、左側面のボタンを数秒間押し続けるだけだ。これだけでタイマーが起動する。目が覚めた時にもう一度ボタンを押せば、Forceはユーザーの睡眠時の情報を分析してくれる。また、Forceには目覚まし時計としての機能も装備されている。設定した時間になるとソフトな振動で知らせてくれるというわけだ。
近代的な活動量計には他社製品と差別化するために、標準的な歩数計機能だけでなく、次の2つの特長を備えている必要がある。1つ目は、Bluetoothを用いてスマートフォンと同期できるというものだ。そして2つ目は、アプリがiOSやAndroid OSを搭載した機器をサポートしているというものである。うれしいことにForceではどちらも実現されている。ただし、一部の機能はまだ実現できていない。
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