9月23日〜9月29日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
9月20日に発売されたiPhone 5sは、最初の3日間で900万台の販売を達成した。中国での発売や日本でのドコモからの発売以上に、iPhoneユーザー、あるいはスマートフォンユーザーの裾野の広がりが後押ししているように見えた。
9月20日に米国・カリフォルニア州バークレーのiPhone発売行列に参加した筆者が周りの人と長い待ち時間に話していると、iPhoneユーザーに加えてAndroidユーザーも目立っていた。2012年は「変化のないiPhoneに飽きた」という声も聞かれ、今年もそうした乗り換えがあったと思われるが、既存のスマートフォンユーザーの増加に伴い、彼らがどう動くのかも勝敗のカギを握ることになりそうだ。
それでは早速、先週のニュースを振り返っていこう。
Appleは、9月20日発売のiPhone 5s、iPhone 5cの売上が週末の3日間で900万台を記録した、と発表した。iPhone 5の1機種を発売した2012年の500万台に比べると、大幅な増加を記録している。
今回はiPhone 5cのみ予約販売となり、iPhone 5sは品薄が伝えられ、特にゴールドやシルバーはApple Storeの旗艦店であっても初日の入手が困難という状況だった。商品不足から初日の売上が伸び悩むのではないか、とのアナリストの予想もあったが、ふたを開けてみればAppleにとって大成功だった、といえるだろう。
Appleは2機種の販売比率について発表していないが、モバイル分析企業Localyticsによると、発売最初の週末の900万台のアクティベーションは、iPhone 5sが5cの3倍以上にのぼったと指摘している。また別のアナリストは、今後iPhone 5sと5cの比率は50%ずつに向かっていくと予測しており、iPhone 5sを発売日に手に入れたユーザーの勢いが今回の数字を作ったと見ることもできる。
つまり、iPhone 5sが1段目のロケットだとすれば、iPhone 5cは11月末の感謝祭から12月のクリスマスにかけての「ホリデーシーズン」に、もう1つの山を作る可能性がある。
「iPhone 5s」「iPhone 5c」、発売3日間で計900万台を突破(9月24日)iPhone発売に先立ち9月18日にダウンロード可能となった最新モバイルOS「iOS 7」のレビュー記事が出揃っている。見逃している新機能はないか、チェックしてみよう。
デザインが大きく変わっていながら、使い勝手・操作方法が大きく変更されたわけではない点は、iPhoneユーザーをたくさん抱えるAppleとして外せない要素だったと言える。これに加えて、コントロールセンターなどの新しい使い方が加わっており、ユーザーはこれまでのiPhoneでのユーザー体験を生かしながら、新しい機能を習得していくことになるだろう。
iOS 7はリリース後の1週間で、すでにiOS 7のアクティブなユーザーの半数がインストールしたとのデータが報じられた。iOS 6ユーザーには自動的に「設定」アプリに「1」と通知される。またMacやPCとの接続も必要なくなっていることも、手軽さを増している。
iOS 6を上回るアップデートの速度は、新しいデザインを早く使ってみたい、というユーザーの意向も反映されているのかもしれない。
デザインを一新した「iOS 7」--新しい機能やアプリをレビュー(前編)(9月24日)米国ではiOS 7のリリースと同時に、Appleが提供するインターネットラジオサービスiTunes Radioも利用可能となった。ジャンルやアーティストからラジオ局を作ることができるサービスで、広告付きだが無料で楽しめる。筆者が米国で試したところ、iTunes Festivalの告知や日産の広告が入っていた。
iTunes RadioはMacやWindowsではiTunes、iPhoneやiPadでは音楽アプリと連動している。「ステーション」の設定には「ヒット」から「発見」までのスライダーがあり、どんな音楽を流すかの基準を決めることができる。発見にすると、知らない音楽と出会うチャンスをより多く与えてくれる。
流れている音楽はiTunes Storeですぐに購入できる。また、そのステーションでどんな音楽を聴いたのかは、iPhone、iPad、iTunes問わず記録してくれる。そのため、クルマの中で聞いていたあの曲がやっぱり気になる、といった場合でも、そのステーションの履歴から曲名がわかる点は便利だ。
「iTunes Radio」、リスナー1100万人を獲得(9月25日)映画「JOBS」が公開され、映画の中でも描かれていたMacintoshの開発風景。その後スティーブ・ジョブズ氏はAppleを追われることになるが、Apple Iを生み出したとき、Macintoshを生み出したときのパワーや情熱に思いを馳せることもできる。Macintoshを開発するメンバーが集まり、プロトタイプを前にしたときの集いは、そこにジョブズ氏の影やメンバーの情熱がしっかりと映り込んでいるようだ。
「Twiggy Mac」の集い--初期開発メンバーの目前でよみがえったプロトタイプ(9月28日)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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