ニュースの見出しになることが多いのはTouch IDの方だが、この改良されたカメラは、おそらくiPhone 5sの最大のセールスポイントだろう。カメラは、もはやスマートフォンにとっておまけの機能ではない。最近では、多くの人にとってもっとも重要な機能になりつつあり、ゆっくりではあるが確実にコンパクトデジタルカメラの地位を奪いつつある。
カメラが目的で新しいiPhoneを手に入れるなら、iPhone 5sを選ぶべきだ。iPhone 5sでは、一連の機能改善によって、これまでも十分な品質を持っていたiPhone 5のカメラが、さらに改良されている。ただし、最近では素晴らしいスマートフォンのカメラが増えており、iPhoneのカメラの魅力は、以前よりもやや色あせている。
多くのメガピクセルを誇る最近のスマートフォンとは異なり(「Lumia 1020」はなんと41メガピクセルだ)、iPhone 5sのカメラは8メガピクセル止まりで、これは、2年前と同じ数字だ。ただし、Appleはセンサが15%大きくなったと述べており、これによってピクセルの数は同じだとしても、その大きさは物理的に大きくなっている(1.5ミクロン)。また、カメラの開口部も大きくなっている(f/2.2)。これらの要素が相まって、低光量下での露出も改善している。
また、新しいA7プロセッサを使った画像処理によって、本物のバーストモード撮影(連写)が可能になった。シャッターボタンを押し続ければ、好きなだけ連続写真を撮ることができる。iPhone 5は素早くタップするだけで複数の写真を撮影できるが、このカメラはスポーツイベントのような動きの速い活動(筆者の家の中で言えば、子供の予想がつかない行動)を撮影するのにも向いている。このとき、カメラロールに似たような写真を大量に収める代わりに、iOS 7のカメラアプリは、それらを賢く1つのサブフォルダに収めるようになっており、よいと思われる写真を自動的に選ぶ機能さえついている。この判断は、画像の鮮明さやその他の要因に基づいて行われる。これは適切な場合もあるが、この機能で筆者の生後7カ月の子供の写真を選ぶ際に、表情は不機嫌だが鮮明な写真ではなく、ぼやけた写真を選んだのを見たことがある。自分の気に入った写真を選び、その他の写真を削除する操作を、ボタン1つで行うこともできる。
筆者は、動物園の爬虫類館で撮った室内写真から、花などの静物、カラフルなキッチン用具に至るまで、さまざまな条件で大量の写真を撮影した。クローズアップ写真は詳細まではっきり撮影でき、被写界深度も浅く、「一眼レフ的」に感じられる。例えば、このラグの写真を見てほしい。
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