iPhone 5は、外見こそ劇的には変わっていないが、画面サイズからヘッドホンジャックの位置までを含む、iPhoneの完全な再設計だった。アルミニウムフレームを採用し、より薄く、軽い作りになり、2つのカラーで提供された。
一方iPhone 5sは、カラーこそ若干新しくなったものの、基本的なデザインはほとんど変わっていない。今年は、2012年にもあった白とシルバーの組み合わせか、黒いガラスと濃いグレーのアルマイト加工アルミニウムの組み合わせからなる「スペースグレイ」を選べる。それに加え、ゴールドも追加された。しかし、これはあまり派手なものではない。落ち着いたゴールドで、シャンパンか明るいブロンズの色に近い。これを前面と背面の白いガラスと組み合わせると、日光の下で見るまでは、それがゴールドだということにも気づかないかもしれない。これら3つのカラーのうち、筆者が一番気に入ったのはグレーだ。この金属的なトーンは、昨年の真っ黒だったiPhone 5で問題になったひっかき傷を隠すのにも向いているかもしれない。
1年後にも、iPhone 5sはおしゃれで、ハイエンドで、手になじみ、ほとんどの競合機種よりもコンパクトなスマートフォンであり続けるだろう。しかし、ほとんどの「Android」スマートフォンよりも画面が小さい(4インチ)というのも確かだ。筆者はコンパクトなスマートフォンが好きだが、ライバル会社は、素晴らしいフィーリングの大画面の4.7インチスマートフォンを作る方法を見つけている。例えばほぼ前面すべてが画面になっている「Moto X」がそうだ。それに比べればiPhoneのベゼルはずっと大きく、もっと画面を大きくできなかったのかと考えてしまう。
今年大きな画面があれば、Appleはずいぶん助かっただろう。これは、競合機種の画面が大きいからというわけではなく、Appleの最新機能やアプリが大画面を活用できたであろうからだ。筆者は、この画面サイズでは、改善された写真や撮影された動画の編集や閲覧、あるいはゲームをプレイするのは難しいと感じた。グラフィックやカメラの品質が向上するほど、それを楽しむには大きな画面が必要になる。
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