サンフランシスコを拠点とする新興企業Leap Motionの創設者たちは最初から、自社のジェスチャー操作技術がPCに直接組み込まれるのが自然だと確信していた。
米国時間9月19日、Hewlett-Packard(HP)がPCメーカーとして初めてLeap Motionの技術をマシンに搭載することになり、この賭けは成功した。Leap Motionによると、HPのノートPC「ENVY 17 Leap Motion Special Edition」が数週間以内に発売されるという。
Leap Motionの技術は、ユーザーが手のジェスチャーだけでPCを操作できるように設計されている。これまで、この技術を利用するには、USBメモリほどの大きさでPCのUSBポートに差し込む「Leap Motion Controller」というデバイスを使うしかなかった。この技術は、100分の1mmの精度で動きを測定してPCに伝える。すでに100以上のアプリケーションがこの技術に対応している。
Leap Motionは1月に、同社にとって初めてのバンドル契約をASUSTeK Computerと交わしたことを発表し、この契約によってLeap Motion Controllerは多くのASUS製PCに同梱された。続いて4月には、HPのPCにこの技術を組み込む契約を結んだと発表したが、どのPCに組み込まれるのかは当時明らかにされなかった。ENVY 17 Leap Motion Special Editionは、HPとの提携がもたらした最初の成果となる。
Leap Motionの最高経営責任者(CEO)であるMichael Buckwald氏の説明によると、センサなどのハードウェアを格納するモジュールのサイズを大幅に縮小したので、PCに直接この技術を組み込むことが可能になったという。Buckwald氏は、新しいモジュールは前モデルと比べて70%小型化されたと述べている。
今のところ、Leap Motionの技術を組み込む契約を結んだメーカーはHPだけだが、Buckwald氏によると、他の企業とも同様の話し合いを行っているという。こうした話し合いでは、少なくともある程度、タブレットやスマートフォンといったもっと小型のデバイスに同社の技術を組み込むという同社の最終目標を目指している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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