一部のスマートフォンで残念なのは、バッテリが取り外せないことだ。あるいはメモリのアップグレードができないことや、スクリーンが壊れたら捨てるしかないこと。一部のパーツが壊れた、または望み通りに機能しない場合は、別のものに買い換えるしかない。
しかし、オランダ人デザイナーのDave Hakkens氏によるコンセプト「Phonebloks」が実現すれば、このようなスマートフォンを捨てなくて済むようになるかもしれない。
このコンセプトは至ってシンプルだ。各デバイスには、複数の穴の開いた基板が含まれる。前面には、取り外し可能なディスプレイ、背面にはバッテリやモバイルアンテナなど、さまざまなハードウェア機能を取り付ける。基板の穴には電気コネクタがあり、ブロック側の電導ピンと共に回路を形成することにより、完全に機能しアップグレードが可能なスマートフォンができあがる。
Phonebloksを必要に応じてカスタマイズすることも可能だ。ジャイロスコープの代わりに高性能カメラ。オーディオジャックの代わりに処理能力の向上。通話とメールだけのガラケーが良ければ、余計な機能を外して大容量バッテリを付けるといい。どのような携帯電話でも自分の好きなように作れる可能性があるのだ。
スペアパーツを持っておけば、その時々のニーズに合わせて携帯電話を変えることもできる。
このプロジェクトは、ソーシャルメディアへの一斉発信を支援するサイト「Thunderclap」を利用して米国時間10月29日に一斉発信を予定している。これにより投資家や販売業者の関心を集める狙いだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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