「iPhone 5s」を触ってみた--ゴールドモデルが加わった新「iPhone」の第一印象 - (page 4)

Jessica Dolcourt Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年09月13日 07時30分

 28メガピクセルの範囲のパノラマ写真を撮影することもできる。動きに合わせて自動的に露出が調整されるのは気の利いた機能だ。自動手ぶれ補正機能もある。iPhone 5sのカメラについて詳しくは、こちらの記事を読んでほしい

 iPhone 5sは1080p HDカメラではさらにレベルアップし、30fpsの通常の動画撮影に加えて、120fpsのスローモーション動画撮影も可能になった。そのアプリでは小さなマーカーを動かすことによって、「iMovie」で動画クリップを編集するように、撮影したクリップのさまざまな部分用にスローモーションを選択できる。

 短時間触ってみただけではカメラの品質はなかなか分からないが、iPhone 5sのバーストモードは、アプリ内でたくさんの写真の中から「ベストショット」を自動選択する機能のおかげで、何度も撮影した同じような写真でカメラがいっぱいという事態にならずに済むはずだ。

 いろいろな意味でAppleのカメラ機能はまだ巻き返しの段階にあり、Appleはバーストモードのような機能にやっと手が回るようになったところだ。しかしAppleの強みは、素晴らしい写真を一貫してマスマーケットにもたらしていることにある。そしてこれらの新しい内蔵カメラ機能は、「iOS 7」の新しいソフトウェアと見事に統合されるように思える。

OS

 Appleは、自らが「これまで作られた中で最も先見性のある携帯電話」と呼ぶこの新しいiPhoneに、iOS 7を搭載して出荷する。AppleはiOS 7のプレビューを2013年夏に行っている。明るくなったカラフルなインターフェースは、外観上の大きな改善点だといえる。より実質的な機能としては、どのスクリーンからも呼び出すことができてワンタッチで設定できる「Control Center」と、新しいカメラアプリがある。

今後の見通し

 iPhone 5sは、デザインや機能の点ではあまり代わり映えしていない。このことは、減少気味ではあるが期待に満ちた支持者にとっては、この携帯電話の見た目について、興奮させられるようなものがそれほど与えられないということになる。彼らが長いこと切望してきたシャンパンゴールドのカラーについては別だが。

 ほかにも、Appleの指紋認証スキャナは確かに、技術的な悪巧みのチャンスとなるものであり、われわれはこの機能が大変革ではなく不安材料とならないかどうかを詳しく見ていく必要がある。やがてTouch IDが標準となり、アプリ開発者が、購入をより簡単にし、ログインを自己完結型にするために使うことができるようになれば、かなりの時間の節約になるだろう。そしてこれはほかのApple製品でも使われるようになる可能性がある。

 カメラやA7プロセッサの性能は現時点ではまったく不明だ。われわれの頭の中にある疑問は、より多くの人に選ばれるのはiPhone 5sか、iPhone 5cか、あるいはまったく別のスマートフォンかということだ。Appleは2013年を、大胆な新しい方向を目指すためではなく、iPhoneの周辺テクノロジを改善するために使おうとしているようだ。とは言うものの、Touch IDによってiPhone 5sのセキュリティが向上すれば、それはかなり重要な機能になる。われわれはM7チップも見守っていくつもりだ。AppleはiOS向けの健康管理アプリを手に入れてライバル企業を打ち負かし、販売を増やすことに力を注ごうとしているのかもしれない。あるいはライバル企業を打ち負かすこと自体が目的なのかもしれない。

 iPhone 5sが2012年のiPhone 5に比べてどれだけ大きな飛躍となっているかは、現時点では不明だ。それは、iPhone 4SがiPhone 4に対して見せた飛躍より大きなものだろうか?それはまだ明らかではないが、新しいホームボタンはかなり良い感じになっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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