「iPhone 5」のカメラについて、大きなアップデートはさほど期待されていなかったが、「iPhone 5s」でいくつかのうれしい驚きがあった。
これらの機能の大半は、写真処理を行う64ビットの「A7」チップによって可能になったと推測される。開放F値のf2.4からf2.2への向上は、うわさされていたf2には届かず、センサが小さいので著しい違いは生じないものの、画質が良くなったのは確かだ。携帯電話カメラのレンズ口径が大型化する場合の問題は、可変できず固定される傾向があることだ。小さなセンサで撮影された写真では、焦点が合っていない領域の粒子が非常に粗く見えがちで、各色の境界が目立つようになる。
前述のソフトウェア機能の大半は、全自動カメラに一般的に搭載されている機能だ。たとえば、マルチショットモードは、1秒に10枚のバーストモードと同様に静止画像を連続撮影し、その中から最もシャープな写真を自動的に選び、画像分割と分析に基づいて露出を補正する。フラッシュ撮影時のホワイトバランスに関しては、LEDだと通常はひどいフラッシュになるので、フラッシュの色と周囲の光の両方を計算して調節するのは大きな工夫だ。Appleによると、撮影後の処理で補正するのではなく、発光時にフラッシュの色温度を変更するという。フラッシュ機能では、「クール(青色)」とアンバーという2つのLEDが使われる。
「iPhone 5c」は、やはり8メガピクセルだが、iPhone 5から刷新されたとされる裏面照射(BSI)センサを搭載している。前面カメラは、1.9ミクロンのピクセルを備え、光量が少ない時の性能が向上し、HD画質をサポートする。
新しい「iOS」を搭載する製品を購入すると、無料バージョンの「iPhoto」と「iMovie」(実際には、すべての「iWork」アプリ)を入手できる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」