Appleの元広告担当幹部によると、同社は「iMac」の初期の成功を受けて、プロフェッショナル向けコンピュータ市場からの撤退を真剣に検討したことがあるという。
Appleの元広告担当幹部であるKen Segall氏が自身のウェブサイトで述べたところによると、その撤退案は、当時の最高経営責任者(CEO)で、iMacの成功に気をよくしていたSteve Jobs氏との会議の中で持ち上がったという。iMacはAppleにとって初めての消費者向けヒット製品で、同社はその後、多くの消費者向けヒット製品を世に出すことになる。
これは「iMac」という製品が世界的なベストセラーとなった頃にまでさかのぼる話だ。故Steve Jobs氏を交えて定期的に開催していた代理店会議の場で、同氏はプロフェッショナル向け製品の廃止を検討していると明かしたことがある。
同氏の述べた理由はおそらく皆さんの想像通りだ。コンシューマー向け製品の裾野は限りなく広い一方、プロ向け製品はリソースの大半を食いつぶすニッチな市場に向けられている、というものである。
Appleはこの案を選択せず、その後もMac Pro製品の提供を続けた。現在では、同社の「Pro」製品群はおおむね、価格と機能において最高のハードウェアとソフトウェアから成り立っている。これには「MacBook Pro」や、近々発売されるミニタワー型(あるいは「ミニチューブ型」と呼ぶ方がふさわしいかもしれない)の「Mac Pro」の他、「Aperture」や「Final Cut Pro X」「Logic Pro X」(それぞれプロフェッショナル向けの写真編集ソフトと、ビデオ編集ソフト、音楽制作ソフト)などが含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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