「Mozilla Persona」でGoogleのアカウント認証情報を使って、さまざまなウェブサイトにログインできるようになった。しかし、心配は無用だ。PersonaでどのようなサイトにログインしているのかをGoogleは追跡できない、とMozillaはユーザーに約束した。
MozillaはPersonaの開発を追跡している 「Identity at Mozilla」ブログで、「Personaはこれまで通りプライバシー保護に真剣に取り組んでいる。『Gmail』ユーザーはPersonaを使ってさまざまなサイトにサインインできるが、Googleはユーザーがどのサイトにサインインしているのかを追跡することはできない」と述べた。
Mozillaは米国時間8月8日、GmailサポートをPersonaに追加した。Google以外では、Persona自体のログイン認証情報と米Yahooログインが既にPersonaでサポートされている。GoogleやFacebookの「Connect」のようなソーシャルネットワークログインに対抗できる勢いを求めてはいるが、これまで通りユーザープライバシーを尊重することも望んでいるMozillaは、Personaが「パスワードキラー」になることを期待している。
Personaは、ユーザーが自分のアカウントプロバイダーの既存の「OAuth」または「OpenID」認証情報を通して身分証明を行えるようにすることで機能する。Mozillaが「Identity Bridging」と呼ぶこの手法を利用すれば、ユーザーに認証用の電子メールを送信する手間が省ける。
現時点でPersonaと連携するサイトはあまり多くないが、Mozillaはユーザーに対して、PersonaをテストするためにMozillaの「Webmaker」サービスにログインしてみることを勧めている。
Googleサポートの追加によって、Mozillaは3大ウェブメールプロバイダーの2つにPersonaを組み込んだことになる。Microsoftの「Outlook」(かつての「Hotmail」)だけが、10億人以上の人々をサポートすることになる同サービスに対応していない。GoogleとYahooのログイン数は、北米のウェブサイトを利用する人々の70〜80%に相当する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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