「iPhone」に接続されたサードパーティー製電源アダプタに関係すると報じられている中国での感電事故を受け、Appleはユーザーの所有するサードパーティー製充電器を自社製品と交換する下取りプログラムを発表した。
Appleは米国時間8月5日、サードパーティー製、あるいは偽造品の電源アダプタは適切な設計が行われておらず、安全性の問題がある可能性もあると指摘したうえで、「USB Power Adapter Takeback Program」(USB接続電源アダプタ回収プログラム)により、ユーザーは10ドルを支払うことで非Apple製の充電器を正規品と交換できるようになると発表した(発表サイトは、英語と中国語のみ)。
Appleは声明で「顧客の安全はAppleにとって最優先事項である。このため、iPhoneや『iPad』『iPod』用のUSB電源アダプタを含む、すべてのApple製品には、安全と信頼性の確保のために厳しいテストが実施され、これらの製品は世界各国の安全基準を満たすよう設計されている」と述べている。
7月に23歳の中国人女性が、サードパーティー製のUSB電源アダプタに接続されていたとされる「iPhone 5」にかかってきた電話を受けた際に感電死したという報道があった後、サードパーティー製、あるいは偽造品の充電器に対して世間から厳しい目が注がれるようになっていた。
8月16日以降、iPhoneやiPad、iPodを所有するユーザーはApple直営店か、Appleの正規サービスプロバイダーに行って10ドルを支払えば、サードパーティー製の充電器をAppleのUSB電源アダプタ(通常の小売価格は19ドル)と交換してもらえるようになる。Appleによると、ユーザーが持ち込んだ電源アダプタは地球に優しい方法で廃棄されるという。
このプログラムは10月18日まで実施され、下取りしてもらえる充電器はデバイス1台につき1つまでとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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