バーチャルフライト風のアプリでは、Leap Motion Controllerの精度のよさを体感できる。Google EarthはAirspace Storeで提供されているものではないが、Leap Motion Controllerを利用できる。手の傾きや動きでズームをしたり、地球上を飛び回ることのできる操作方法は、非常にうまく機能するし、見ていてクールだ。
筆者は、Leap Motion Controllerに乗り換えて、二度とタッチパッドに触らない生活に入りたいと思っていた。しかし、100分の1mmの精度があると言われているにも関わらず、このデバイスを使った操作にはかなりイライラさせられた。
Leap Motion Controllerは、どのような部屋の明るさでも、たとえ真っ暗でも手の動きを追跡できる。実際、真っ暗な方がうまくいく。明るい光はセンサを狂わせる場合があり、Kinectで経験したのと同じように、少し位置がジャンプすることがある。
Leap MotionはKinectよりも微妙な動きを検知できるが、距離もスケールも小さい。このデバイスは10本の指を同時に追跡できるが、それを利用できるのはアプリが対応している場合だけだ。「Corel Paint」などの一部のアプリは、1本の指だけを使うように設計されている。
Leap Motionを使っていると、時々反応が飛ぶことがあるのだが、その原因が筆者にあるのか、ソフトウェアにあるのか、ハードウェアにあるのかは分からなかった。しかし、そういう不都合は確かに起こった。バーチャルカーソルが時々飛んだり、ジェスチャーが認識されないことがあったり、バーチャルな指を突き出すことで行うクリックが認識されないことがあった。
ユーザーの手がLeap Motionの仮想空間から外れると、信号は消える。この場合、警告は表示されない。これは、ゲーム中に突然パドルをコントロールできないことに気づくといったことが起こるかもしれないということだ。絵を描いている最中であれば、筆を走らせている時に突然止まるかもしれない。
「Touchless」と呼ばれるアプリを使えば、WindowsやOS XでLeap Motion Controllerをタッチパッドやマウスの代わりにすることができる。複数の指を使ったジェスチャー操作も可能だ。これは、Leap Motion Controllerをアプリの外側でも使える唯一のツールで、PCを使うのに手で触る必要がなくなる。しかし、そううまくはいかない。マウスの動きは、仮想空間内の指の動きで操作する。まるで自分の手が魔法のつえになったようだ。これは確かに面白いが、面倒なのはクリックだ。クリックするためには、クリックしようとする場所で指を前方に突き出す必要がある。想像上の空間で指を突き出す動きは、Windows 8やOS Xの2Dのアプリや画面とはうまくかみ合わない。
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