あなたが「OUYA」を買おうかどうか迷ってこの記事にたどり着いたのなら、その答えはこうだ。買うべきではない。少なくとも今はまだ。
まずは、ハッカータイプのユーザーや、分解好き、極端なハードコアゲーマーに人柱になってもらうべきだ。この「Android」ベースのゲーム機には、今のところもっとテストが必要だ。
半年も待って、運がよければ、OUYAのソフトウェアライブラリももっと魅力的なものに成長し、バグも修正され、インターフェースには必要性の高い機能が追加され、ゲーム以外のコンテンツもリリースされるだろう。ただし、チープなコントローラとパワー不足のシステムアーキテクチャは改善が難しい。
もちろん、キラーアプリが1つあれば、新しいゲーム機を購入する理由としては十分だし、「TowerFall」は本体発売時のゲームとして、これほど熱中できるものは少ない。このタイトルは、これまで挙げてきたOUYAを買うべきでない理由を、全部無視していいくらいの素晴らしい出来だ。真面目な話、TowerFallはそれくらい楽しいゲームだ。
OUYAの安さと、ゲームの無料お試しシステムは好印象だし、予算が少ないゲーマーには魅力的だろうが、現時点では辛抱して、このシステムが本領を発揮できるようになるまで待つのが正しい選択だろう。
OUYAは、Microsoftやソニーが出している主流のゲーム機の代わりになれる可能性を秘めているが、生き残るためには継続的な改善が必要だ。
OUYAはグレーと黒の箱で、重さは0.68ポンド(約300g)であり、筆者の手のひらに乗るくらいのサイズしかない。本体のボディは滑らかなエンボス加工のアルミニウムと、光沢のあるプラスチックの組み合わせでできており、本体の下の部分はやや斜めになっている。上面に丸い電源ボタンが配置されており、電源が入っていると、暗めの白いLEDで、OUYAのロゴ(「U」)が光るようになっている。電源ボタンの周囲には、4本のむき出しのスクリューがデバイスの4つの角に配置されており、分解好きな人なら、簡単に上のプレートを外してシステムの中身を見ることができる。
背面には、イーサネット、HDMI、フルサイズのUSB、Micro-USBの接続ポートがある。また、8Gバイトのストレージ(前述のフルサイズのUSBポート経由で増設可能)、802.11 b/g/nの無線LAN、Bluetoothが内蔵され、5.1チャンネルのサウンドがサポートされている。ゲームやアプリは、デバイスで直接ダウンロードするか、外部ストレージからサイドロードするようになっている。ディスクメディアは存在しない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス