また、OUYAのインターフェースでは、アナログスティックを特定の方向に倒し続けることで、素早くスクロールさせることができるが、Androidに似た設定メニューでは、方向キーを使ったスクロールしかサポートされていない。このような、1つ1つは小さいが、目立ってしまう不整合のせいで、このゲーム機は、一般に発売されるだけの十分な準備ができていないと感じてしまう。
さらにバグも多く、特に「OUYAランチャーが応答していない」というメッセージは、途中で数える気を失うほど頻繁に目にした。音に関する問題も多く、メニューで選択をしたときに音が合わないこともあった。またOUYAには、プロフィールも、実績も、ランキングもなく、オンラインプレイ機能もない。OUYAはそれらの機能は2013年末までに追加されるとしているが、これもこのゲーム機について様子見をすべき理由の1つだ。
コントローラは映画の小道具のように感じられる。外見から本物だろうと期待するが、拾ってみると中身は空でがっかりするという類いのものだ。これは、コントローラが機能しないと言っているわけではない。確かに機能はする。しかし、サードパーティー製の、質が悪い「Xbox 360」用コントローラのような感じがするのだ。幸い、初期のKickstarterユニットにあったと聞いていた、ラグの問題はまったく見られなかった。
しかし、筆者の使ったコントローラの左アナログスティックは、大きなきしみ音を立てたし、「O」ボタンがパネルの下に引っかかってしまったこともあった。タッチパッドは精度をまったく気にしていないようで、これを使ってウェブを見ようとしたときは、かなりイライラさせられた。また、ゲームをプレイ中に、移動方向が数秒間にわたって逆になり、左右と上下が一時的に入れ替わったことが何度かあった。
バンパーボタンは幅が広く、コントローラの端に向かって細くなっている一方、トリガーボタンは丸く、トリガーとしては奇妙な形をしている。また、トリガーボタンを押すと不快なきしむ音を立てる上、十分な抵抗もなく、全体としておもちゃのように感じられた。
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