ペーパーレス会議ができるアプリ「RICOH Smart Presenter」がiPhoneに対応

坂本純子 (編集部)2013年07月12日 15時33分
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 リコーは7月12日、ペーパーレスで会議やプレゼンテーションを行えるiPhone/iPod touch向けアプリ「RICOH Smart Presenter」を公開した。App Storeから無料でダウンロードできる。

「RICOH Smart Presenter」がiPhoneに対応
「RICOH Smart Presenter」がiPhoneに対応

 RICOH Smart Presenterは、2011年にiPad用アプリとして公開し、現在は30万ダウンロードを超えるという。今回のバージョンでiPhoneにも対応した。サーバなどを設置することなくアプリを所有する人同士で資料を共有できるのが特長で、資料は10Mバイト以内のPDFファイルを3つまで、端末は1会議で10台まで対応する。iPad、iPhone/iPod touchを混在させて利用できるようになった。

 もっと大規模な運用を行いたいときは専用サーバ「RICOH Conference Center」を使用することで、最大350台まで同時接続できる。

 利用するには、会議の主催者がWi-Fiを経由してアプリ上から会議名と共有したい資料を設定しておく。同一ネットワークにいる参加者がアプリを起動すると、設定されている会議名が表示され、タップすると資料を自動でダウンロードするしくみだ。

 会議中は発表者がページをめくれば参加者の端末でも自動でページが連動する「発表者モード」と自分で好きなように見られる「個人モード」を備える。いずれのモードもタッチひとつで誰もが切り替えられるため、発表者が複数人いる場合や発言者が資料を参照したいときにも便利だ。画面に手書きでメモなども入力可能。

 さらに同社が別途提供している記録アプリ「TAMAGO Biz Logger」をバックグラウンドで起動しておけば、プレゼン資料と連動した録音も行える。資料のサムネイルをタグとして利用できるので、後で聞き返すときにも便利だ。

単に対応機種が増えただけじゃない--iPhoneで広がる利用シーン

実際にiPhoneのテザリングで4台の端末で使用してみたが、快適に利用できた。iPhoneの画面は、TAMAGO Biz Loggerで録った記録のタイムライン
実際にiPhoneのテザリングで4台の端末で使用してみたが、快適に利用できた。iPhoneの画面は、TAMAGO Biz Loggerで録った記録のタイムライン

 iPad版をリリースする中で、長時間iPadを抱えたままプレゼンをすると腕が疲れたり、動きが制限されるといった声があったという。軽いiPhoneなら手に持っていても負担が少なく、リモコン代わりに使うこともできる。

 企業で進むBYODの流れの中で、日常的にiPhoneを個人で利用している人も多い。いつも携帯していることが多いiPhoneであれば、急に会議に呼ばれたり、急きょ打ち合わせをする場合にも役立つ。

 もう一つのiPhone版のメリットは、通話機能を備えていることだ。iPhoneの通話機能を使って相手に電話をかけ、スピーカーモードにしておけば外出先からも手軽に会議ができる。ただし資料を共有するため、別途Wi-Fiで社内ネットワークにアクセスする必要がある。

 リコーでは、携帯性に優れたiPhoneに対応することで、会議などのビジネスシーンだけでなく、例えば古典芸能鑑賞教室で歌舞伎の説明に利用するなど、不特定多数の参加者を対象にしたイベントやセミナーなどにも応用できるのではないかと見ている。

 iOSデバイスに対応したとなると、気になるのは今後の展開だ。Android版やPC版などの予定はあるのだろうか。

 リコーによれば、企業における一括購入のデバイスとして、現状ではAndroidが選ばれるのは少ないのが現状と見る。「そうとはいえ、一定数需要があるのも知っている。またWindowsのタブレットも増えているので、対応するしくみも考えている」(SMBソリューションマーケティンググループの橋場基樹氏)。

 一方で、2012年の国際通貨基金・世界銀行年次総会(IMF・世銀総会)でも使用されるなど、評価されていることの一つにアプリの安定度がある。「大事な会議が止まらないアプリをつくるのがわれわれのミッション」(橋場氏)とし、端末の種類が多いAndroid端末ではまだ課題も多いとした。

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