裁判所はAppleに対し、スマートフォン市場における同社最大の競合製品を、特許を侵害しているとする端末のリストに追加することはできないと述べた。
Paul Grewal米判事は、サムスンのスマートフォン「GALAXY S4」の追加は「裁判所の労力に負担を課す」ものであるため、同端末をリストに加えるべきではないと述べた。
Bloombergによると、「それによってかなりの量の裁判所の時間とエネルギーが使われてしまう」とGrewal判事は付け加え、両社が出廷するたびに「同様に裁判所による審理を受ける権利のある」他者の時間が奪われると述べたという。
Appleとサムスンの間では、「iPhone 5」と「GALAXY S III」を含む最新のスマートフォンに搭載される技術をめぐる特許係争が続けられている。
Appleは、GALAXY S4が「特許を侵害している」と判断しており、サムスンを提訴した2番目の訴訟において、特許を侵害しているとするある端末をGALAXY S4に差し替えることによって、GALAXY S4を訴訟対象に追加する考えを提案していた。
Appleの弁護士を務めるJosh Krevitt氏は、サムスンの最新スマートフォンを除外するならば、Appleはまったく新しい訴訟を提起しなければならないかもしれないと述べた。裁判が行われるまでに、訴訟対象のスマートフォンが時代遅れになってしまうためだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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