(編集部注:米CNETによる「GALAXY S4」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。前編は5月13日に公開されています)
サムスンは「GALAXY S4」のカメラに、以前からある機能に加えてさまざまな新機能を詰め込んでいる。これらの機能をすべてテストするのは想像以上に楽しかった。とは言うものの、筆者の普段使いでは、携帯電話の写真機能に対するニーズはシンプルなものでしかない。カメラアプリをさっさと起動して、手早くきれいに写真やビデオを撮影したいというだけなのだ。
数多くの華々しいモードを脇に置いておいたとしても、GALAXY S4の13メガピクセルカメラは優れている。非常に優れている。ただ、筆者が完全自動モードでテスト撮影した際の写真すべてが完璧だったわけではなく、筆者が焦点合わせに失敗したり、光量の足りないところで撮影してしまったものがあった。とは言うものの、筆者は撮影した写真にかなり満足しており、その素晴らしい画質ゆえにさらに多くの写真を撮影し、共有しようと思った。
テスト期間中は幸運にも天候に恵まれたため、写真の色合いや生き生きしたさまが増すことになった。室内の写真や光量の少ない環境での写真は、昼間に屋外で撮影した写真ほどは生き生きしていなかったものの、期待外れというわけではなかった。
「GALAXY S III」では8メガピクセルだったカメラは、GALAXY S4になって13メガピクセルへと性能強化された。当然ながら、これによって写真のサイズも大きくなっている。筆者は写真をトリムし、同携帯電話の画面サイズに合うよう大きさを変えてみた。それでも画像は完璧にフォーカスの合った、依然として素晴らしいものとなっていた。それ故に筆者は、この画像のフル解像度版とリサイズ版の双方を、同携帯電話だけでなく、ノートPCの大きな画面でもチェックしたのだった。
GALAXY S4の前面に搭載されている2メガピクセルのカメラも同様に素晴らしい。これは1人でセルフポートレートを撮影する際や、特殊なカメラモードで撮影する際に十分満足できる写真の撮影が可能となっている。ただ、1つ気付いた点がある。携帯電話を自分の顔からできる限り離して撮影しても、背景の方がよりクリアかつシャープなフォーカスで撮影されてしまうのである。
GALAXY S4で(いや、どのような携帯電話ででも)セルフポートレートを撮影するのは難しい。誰かに見せるためにアップロードしたり、友人に送信するようなセルフポートレート写真を撮影したいのであれば特に、音量ボタンでカメラのシャッターを切れるように設定しておくのがよいだろう(こういった設定は他の携帯電話でも可能だ)。このようにすれば、腕が写っても不格好に見えたり、不自然に見えたりしにくくなることに気付いた。
画面上のカメラボタンからバーストモードを使えるようにするという素晴らしいアイデアは、HTCが先に実現していたものである。押し続けるだけで最大20枚の連続撮影が可能だ。この機能を使用する際、撮影はできるものの、各画像のフォーカスを再調整する暇はない。このため被写体が動いている場合、最初の写真が最もクリアな画像となる可能性もある。なお、バーストモードは0.1333秒ごとにシャッターを切るようになっている。
1080pのHDビデオを撮影し、再生してみたところ、きびきびとした華麗な映像となっていた。まずは静かな屋内で撮影した後、サンフランシスコのダウンタウンに出向いて騒がしい道端で撮影してみた。屋外の撮影では、マイクはサンフランシスコ名物の風の音を拾ってしまったものの、近くにいる筆者の声をしっかりと捉えていた他、ストリートシンガーの歌声や通行人の話し声も収録できていた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」