ソニーの「VAIO Pro」シリーズに代表される最新製品では、機能を犠牲にすることなく軽量化と薄型化を実現している。一方、MacBook Airの外見は以前の数世代と比べても変化が感じられないものの、そのデザインは最新のウルトラブックに引けを取らないものとなっている。
MacBook Airの厚みは、11インチモデルも13インチモデルも0.11~0.68インチ(0.3~1.7cm)のままとなっている。13インチモデルの幅と奥行きは少し大きめであるが、それでも薄さは十分満足できるものとなっている。
MacBook Airは以前のモデルと同様、アルミニウムを削り出したユニボディのおかげで、保護ケースやスリーブに入れずにカバンに放り込んで持ち歩けるほどの十分な強度を備えているように感じられる。アルミニウムのユニボディは、前述したVAIO Proの軽量カーボンファイバーと好対照をなしている。なお筆者は、カバンに入れて持ち運ぶテストを行った結果、ディスプレイ部分が頑丈なMacBook Airに軍配を上げたい。
バックライト搭載キーボードとトラックパッドは以前のモデルに装備されていたものと同じであり、トラックパッドは特に、他のノートPCを評価するうえでの基準ともなっている。より大きめのクリックパッド形式のタッチパッドを採用しているノートPCメーカーも多いものの、Appleのマルチタッチジェスチャーに匹敵するレベルのものは出てきていない。新しいMacBook Airのトラックパッドでも、奥側にヒンジが付けられており、パッド全体がクリックダウンできるようになっている。なお筆者は、さらに使い勝手を良くするために「システム環境設定」を用いてすべてのタッピングオプションを有効にしている。これがお勧めだ。
「Windows 8」では、ユーザーとOSとのやり取り自体を根本的に見直そうとしている(そして大成功には至っていない)。そういったWindows 8と、近々リリースされる「OS X Mavericks」のアップデートを見据えながら、Appleのユーザーインターフェースがどのように発展していくのかを見守るのはなかなか興味深いものがある。少なくとも筆者は現在、MacBook上のタッチパッドを3本指や4本指でスワイプするジェスチャーが、ウィンドウ間やアプリ間を切り替える最もシームレスな方法であると考えている。
11インチMacBook Airとは異なり、13インチMacBook Airの画面アスペクト比はいまだ16:9となっていない。また、MacBook Proのようにベゼルの端から端までガラスに覆われた画面ではなく、今まで通り厚いシルバーのベゼルに囲まれた画面となっている。
優れた点に目を向けると、ディスプレイの標準解像度が1440×900となっており、多くの13インチノートPCにおける1366×768よりも高解像度となっている。とは言うものの、中価格帯の製品ですら、割とすぐに1600×900や1920×1080に移行するだろう。また、Retinaディスプレイを搭載したMacBook Proモデルはもちろんながら、東芝やHewlett-Packard(HP)、DellといったメーカーのノートPCも一部、HDを超える解像度のディスプレイを搭載しようとしているはずだ。
MacBook Airの画面は光沢のないマット仕上げにはなっていないが、ぎらぎら反射するわけでもない。これは、一部のノートPCの画面で採用されているようなグレア画面よりも優れていると言えるだろう。
13インチMacBook Air(2013年6月) | |
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ビデオ | DisplayPort/Thunderbolt |
オーディオ | ステレオスピーカー、ヘッドフォンジャック |
データ | USB 3.0×2、SDカードリーダー |
ネットワーク | 802.11ac Wi-Fi、Bluetooth |
光学式ドライブ | 非搭載 |
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