Microsoftは米国時間6月14日、「iPhone」に長い間欠けていたアプリ、すなわち「Office」をもたらすため、一歩前進した。
Microsoftは14日、「Office Mobile for iPhone」をiTunes Storeでリリースした。ただし、条件がある。無料ダウンロード版ではあるものの、Office Mobile for iPhoneはMicrosoftの「Office 365 Home Premium」と「Office 365 ProPlus」サービスの加入者だけが利用可能となっている。そして、iPhone向けには最適化されているが、Appleのより大きな「iPad」向けには最適化されていない。
MicrosoftのOffice部門でマーケティングマネージャーを務めるChris Schneider氏は、「われわれは、Office Mobile for iPhoneをスタンドアロンのアプリとしては見ていない」と述べている。
新たなアプリは、iTunes Storeでは「Office Mobile for Office 365 subscribers」という名称で公開されているが、Microsoftは報道向け資料ではOffice Mobile for iPhoneと呼んでいる。
Microsoftの広報担当者によると、アプリは無料で提供されるため、iPhoneユーザーがそれをダウンロードした場合、Appleは使用料を受け取らないという。同アプリは14日から米国内で限定提供されているが、米国外での提供は来週からの予定だ。
Office Mobile for iPhoneには、「Word」「Excel」「PowerPoint」へのアクセスが含まれる。同プログラムは文書、スプレッドシート、プレゼンテーションの作成を目的とするものではなく、むしろ、Officeユーザーが既存の作業をすばやく修正したり、それらのファイルを共有したりするのを支援することが狙いだ。すべてのOffice 365文書などのファイルは、Microsoftのウェブストレージサービス「SkyDrive」と同期する。ユーザーは同アプリを使用してAppleの「iCloud」サービスにファイルを保存することはできない。
また、Office Mobile for iPhoneには、Office 365の加入者がPC上で作業を中断したファイルをスマートフォンでも同じ状態で受け取れるようにする機能がいくつか含まれている。例えば、「Resume Reading」機能は、PC上のWordで最後に表示したのと同じ場所で文書を開く。アプリのホームページ下部にある「Recent」ボタンをタップすると、ユーザーがPC、タブレット、スマートフォンで直近に操作したWord、Excel、PowerPointの各アプリの一覧が表示される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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