カメラ好きなユーザーも、サムスンの写真撮影ソフトウェアのおかげで、パノラマ、HDR(ハイダイナミックレンジ)モード、夜間撮影モード、バースト撮影、その他多くのモードを利用することができ、その中から最適な機能を選ぶことができる。
新機能である「Sound & Shot」モード(静止写真にオーディオクリップを付属させる機能だが、GALAXY S4でしか再生できない)も搭載されるが、前面カメラと背面カメラの写真を1枚の画像に収める新しい機能、「Dual Shot」モードは搭載されない。
GALAXY S4 miniが世界各地域でどのような性能になるのかを予想するのは難しいが、仕様からするとかなり安心できそうだ。まず、グローバルなLTEサポートのために6つの周波数帯に対応しており、さらに「HSPA+42」の通信速度と、3G、2Gにも対応している。
LTE対応版のminiはすべての市場で提供されるわけではないが、自分の住んでいる地域でLTEが使えるようなら、近くの店で販売されるのはこちらのバージョンである可能性が高い。そうでない場合には、3G版が販売されることになり、一部の市場ではデュアルSIM版である可能性もある。デュアルSIM版のminiには利点もあるが、あらゆる国でこれが手に入ると期待すべきではない(残念ながら、米国では無理だ)。
では、純粋なコンピューティング性能はどうだろうか?強力なクアッドコアあるいはオクタコアを持つGALAXY S4とは違い、miniには1.7GHzのデュアルコアプロセッサが搭載されている。これはチップセットとモデルによってはかなりのものだし、実際問題としてGALAXY S4の強烈なゲーム実行速度をどうしても欲しいと思う人は少数派だろう。
GALAXY S4 miniでバッテリが1900mAhになっているのは、画面サイズが小さくなっているのが理由の1つだろうが、それでも1日の大半は電池が持つはずだ。驚くことではないが、miniではストレージが小さくなっている。ストレージは8Gバイトで、そのうちユーザーのコンテンツに使えるのは5Gバイトだ。ただし、microSDスロットを使えば最大64Gバイトまで保存できる。
RAMについては、GALAXY S4と2Gバイトと中クラスのスマートフォンの1Gバイトの間の、1.5Gバイトになっている。
サムスンや同社のグローバルパートナーから価格設定や手に入るモデルの詳細が発表されていないため、どちらがお買い得かの判断は難しい。
これまで見たところでは、GALAXY S4 miniは非常に確かなスマートフォン体験をより手頃な価格で提供できるだけの材料がそろっているが、画面の品質とバッテリ持続時間はGALAXY S4に比べて弱いと考えられるかもしれない。モバイルゲームに熱心なユーザーや、カメラ好きであれば、完全版のGALAXY S4を選ぶべきだろう。
スマートフォンの画面で大量の文章を読んだり、資料を見たりする人についても、同じアドバイスを送る。GALAXY S4の画面は、かなり反射が強いものの、miniの解像度が低いディスプレイに比べれば勝っている。
それでも、主な機能は同じで、より安価なデバイスの方が好ましいと思うなら、そしてスペックがやや落ちることを気にしないのであれば、GALAXY S4 miniに関する詳細情報が出てくるまで待った方がいいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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