外見的には、GALAXY S4 miniはS4の物理的特徴をほぼ踏襲しており、これにはカメラ、フラッシュ、センサー、ボタン、入出力ポートの位置や形が含まれる。また、表面の繊細なパターンも同じように見える。
重要なのは、GALAXY S4 miniの「TouchWiz」レイヤの下で、 「Android 4.2.2」(開発コード名「Jelly Bean」)が動いていることだ。TouchWizのような専用インターフェースには、Androidのアップデートの取り組みを妨げてしまうという欠点があるため、GALAXY S4 miniのようなスマートフォンが時代遅れにならないようにするには、最初の時点で最新ビルドのOSが動いていることが大事だ。
TouchWizには、プルダウン式の通知領域に設けられたワンタッチで操作できるシステム設定の機能や、画面近くに指を浮かせると画面上にカーソルが表示される「Air View」など、数多くのソフトウェア的な追加機能が備わっている。
サムスンはどの追加機能がminiでも採用されるかについて具体的に説明していないが、おそらくGALAXY S4とほぼ同じソフトウェアになると仮定していいだろう。あらゆるところに、GALAXYにしかない特徴的な機能を持たせるのが、サムスンのスタイルだ。
ソフトウェアの強化が好きなタイプのユーザーであれば、これらの追加機能は、他の中級クラスのデバイスの中からminiを選ぶ理由になるかもしれない。ハードウェアのスペックは最強とは言えなくても、「Group Play」や数多くのサムスンのプレインストールアプリは利用できる。
GALAXY S4の赤外線ブラスタがminiでも採用されたことに、筆者はほっとした。この簡単なハードウェアは、「WatchOn」アプリと併せて使うことで、このスマートフォンをテレビリモコンに変える。「HTC One」やLGの「Optimus G Pro」などの他のハイエンド機種も、やはり近い将来リビングルームで不可欠になると思われるこの機能を持っているが、テレビリモコンがソファの裏に落ちても大丈夫なこの機能をこのクラスで備えるのはGALAXY S4 miniが最初だ。
接続ポートや通信機能に関しては、Bluetooth 4.0を採用するminiは、最新の機能を備えていると言っていい。タップ1つでコンテンツ共有を可能にするNFCは、LTE版のminiにのみ搭載される。サムスンがLTEを持たないminiになぜNFCを搭載しなかったのかはわからないが、世界の各市場別のコスト管理と関係があるのかもしれない。
GALAXY S4 miniには、GALAXY S4の13メガピクセルのカメラほどの細部のリッチさは望めないかもしれないが、サムスンはこの「カフェインレス」デバイスに8メガピクセルのカメラを与えている。この解像度は、特にサムスンのカメラモジュールに対する普段の扱いを考えれば、ばかにならない水準のものだ。再現度の高い画像と、スムーズな1080pのビデオ撮影が期待できる。
1.9メガピクセルの前面カメラは、通常の自分撮りとビデオチャットの役割を十分に果たすはずだ。
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