GoogleがWazeを買収することで合意したことが、両社のブログ投稿で発表された。Wazeはイスラエルを拠点に地図アプリ「Waze」を開発する新興企業で、Facebookも買収を狙っていたと報じられていた。
今回の買収は、条件が非公表となっている。また、その発表に先立ち、どの企業がWazeを獲得するかについては数カ月にわたって憶測が流れていた。この数日間の報道では、Googleが13億ドルで買収することで合意に近づいており、Facebookの交渉は決裂したとされていた。
この買収によって、Googleは独自の地図サービスを改良し、FacebookやAppleなどに対する競争力をさらに強化できる可能性がある。Appleは米国時間6月10日に、「iOS」のマップを自動車に統合することを約束している。
Appleのバイスプレジデントを務めるEddy Cue氏はWorldwide Developers Conference(WWDC)の基調講演で、本田技研工業、Mercedes-Benz、日産自動車、Ferrari、Infinityのすべてが、iOSのより多くの機能を自社の自動車に統合しようと取り組んでいると述べた。これには、iOSの地図プログラムを、既に統合されている音楽機能のように自動車の液晶パネルで利用可能にすることが含まれる。Cue氏は早ければ2014年にもこの統合が完了し、2015年モデルで提供開始される可能性があると述べた。
一方Googleは、買収に関する投稿の中で、Wazeが提供する交通情報更新機能の一部により「Google Maps」を改良するとともに、Google独自の検索機能によりWazeを強化する計画だと述べた。Wazeの製品開発チームはイスラエルにとどまり、しばらくは独立して活動する。
Wazeは、最適な道順を探そうとする運転者で構成された拡大しつつあるコミュニティーを活用している。同社は、IPOに向けて準備するよりもGoogleに加わることによって、同社の意識を、弁護士やウォール街に移すことなく、運転者のコミュニティーに集中し続けることができると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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