Appleの第24回年次開発者向けカンファレンス「Worldwide Developers Conference」(WWDC)が、米国時間6月10日に開幕する。同社がイベントを開催するのは7カ月以上ぶりだ。
同カンファレンスは1週間を通して開催されるが、ハイライトは10日の基調講演だ。Appleは通常、ここで新たな製品やサービスを発表する。今回Appleは、開発者向けに「iOS」および「OS X」ソフトウェアの新バージョンを提供するとだけ明らかにしている。
期待はかなり高まっている。なぜなら、Appleが何らかの新しい製品を発表してからかなりの時間が経過しているからだ。Appleが大きな製品発表をしたのは10月の「iPad mini」が最後で、その後の数カ月間は既存製品の改良以外にほとんど何もなかった。一方で同社は、WWDCが近づくなか、期待を自ら鎮めようとしている。「素晴らしい」ものはあるが、その登場は秋から2014年を通してだと述べている。
ただし、今週のカンファレンスには期待すべきものが少ないということではない。同カンファレンスに向けて特にうわさされている事柄の一部に米CNETの予想を加えてまとめた。
Appleは、iOSとOS Xの新バージョンを披露することを既に明らかにしている。ただし、これらのソフトウェアが一般リリース前のテスト用であり、開発者向けとして限定されることは、ほぼ間違いない。過去においては、新ソフトウェアが開発者の手に初めて渡ってから一般リリースされるまで、数カ月という期間を必要としたことがあった。
参考までに必要とした期間を2012年で見てみると、「OS X Mountain Lion」は、2月に開発者向けプレビュー版として提供され、7月末近くに完成品としてリリースされた。「iOS 6」は、開発者向けプレビュー版が6月のWWDCで提供され、9月下旬に一般リリースされた。Appleはその間、バグの修正や若干の機能追加をしている。
「iOS 7」は、2012年のWWDCで初披露された「iOS 6」のフォローアップ版と見られている。多くうわさされていることとして、AppleのトップデザイナーであるJony Ive氏の主導による全面的なビジュアル面での見直しがあり、これについては、Appleの最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏が2週間前にインタビューで認めている。感心なことに、新たな特徴や機能に関する詳細が、Appleの発表前にわずかしかリークしていない。それらのうち、主なものは次のようになっている。
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