重要な疑問の1つとして、一般リリースのタイミングに加えて、このソフトウェアの準備がどの程度進むかが挙げられる。Daring Fireballによる4月の報道は、iOSのリリースを支援するため、一部のエンジニアがOS Xから異動になっていることを示唆している。これにより、OS Xのリリースは秋以降になる可能性があるという。
WWDCは、Appleのプラットフォームに関するものだが、同社が新たなハードウェアのアップデートや発表をする機会でもある。今回も例外ではなく、実際、市場にちょうど投入されつつあるIntelの新世代チップを使った改良について、機は熟している。
「MacBook Pro」と「MacBook Air」はいずれもアップデートの時期にある。Appleが具体的に何を用意しているのかに関しては多くが謎だ。Appleは、ピクセル密度の高い「Retina」ディスプレイをMacBook Airにようやく採用するとみられているが、目下のところ同ディスプレイはMacBook Proの最高位機種における主要なセールスポイントの1つとなっている。この機種は同ディスプレイを稼働させるためにより厚く、そして、より重くなっている。当然、価格も高い。
MacBook Pro(Retinaディスプレイ非搭載バージョン)について、Appleは複数の点でスリム化する予定だと、KGI SecuritiesのアナリストであるMing-Chi Kuo氏は述べている。Kuo氏は、Appleのハードウェア計画についてすぐれた分析実績を持っており、同じレポートの中で、Appleが内蔵「FaceTime」カメラの品質をさらに向上させて1080pをサポートさせる予定であるとも示唆している。
Appleが「Mac Pro」をついに発表する可能性もある。Mac Proはタワー型デスクトップで、同社は2013年内に再投入することを公言している。最近のうわさは、変更が大掛かりなものになることを示唆しており、大きくて拡張可能なタワー型から高性能な「Mac mini」のようなものになり、拡張の際には「Thunderbolt」に大きく依存するという。
アクセサリ側でもいくつか期待できるが、それらは主にネットワーク製品である。Appleが「AirPort Extreme」と「Time Capsule」を最後にアップデートしたのが2011年中盤で、「Airport Express」は約1年前だ。
9to5Macは、リークしたと思われる製品モデル番号を3つ入手しているが、これらは、より高速で普及が徐々に進みつつある802.11ac標準をサポートした新バージョンのAirPortワイヤレス製品ラインを示しているという見方が強い。リークした「iMac」向け802.11ac関連部品らしきものが2013年に入ってAppleファンのサイトにあるフォーラムに投稿されている。さらに最近では、「OS X 10.8.4」(6月5日にリリース)のコードによって、Appleのソフトウェアに802.11acのサポートが既に追加されていることが示唆されている。
Appleはまた、WWDCを利用してThunderboltディスプレイの新バージョンを発表する可能性もある。同製品はAppleの「MagSafe」コネクタの旧バージョン(バージョン2ではなく1)を使っているため、1年近く旧式ということになる。またUSB 3.0ではなく、遅い2.0を使っている。
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