iPhone 5に“カードケータイ”を合体できるカバー--中国トンデモケータイ図鑑 - (page 2)

iPhone 5との一体感がうれしい

 ではさっそくiPhone 5を装着してみよう。今や世界で売られているスマホケースのほとんどが中国で製造されているため、よほどひどい製品でない限りiPhoneがうまくはまらない、なんてモノに出会うことは滅多にない。このAngel 100もサイズの精度は非常に高く、iPhone 5にピッタリと装着できる。後から取り外しにくいくらいのフィット感だが、落下させてしまったときなど簡単に外れてしまうようではケースの意味がないだろうからこれはこれでよいと思う。

  • 当然のことだがiPhone 5がぴたりとはまるサイズ

 本体の表面に出てくるフチの部分はシルバーのモールドがされておりちょっとした高級感もある。実はプラスチック製なので実際に手に持ってみると安っぽさを感じてしまうのだが、ぱっと見たところそう感じさせないので装着したまま毎日使おうとも思わせてくれる。どんなに機能性が高くとも、見た目がイマイチなケースはiPhoneのデザインの良さをスポイルしてしまう。ケースの良し悪しの判断基準はやはり見た目が第一だろう。

 そして側面のボタン類へのアクセスは実際に装着してみないと使い勝手がわからないところがだ、Angel 100を装着した状態で特に不自由さを感じることはなく、ボリュームの調整などは普通に行うことができる。上部と下部も広く開いているため充電やヘッドフォンの装着も問題ない。ただしサードパーティー製の充電スタンドなどにはケースの厚みが干渉してしまうので装着できないものもある。またSIMカードスロット部分は開いていないが、SIM交換は日常的に行うものではないから問題は無い。

 なお使ってみてちょっと戸惑ったのは、カードフォンに着信があってもついついiPhone側で受信操作をしてしまうこと。裏側で音がなってもついついiPhoneのロック画面を解除してしまい、あれれなんで電話が受けられないの?なんて思うことが何回もあった。まぁこのあたりは毎日でも使っていれば身体が慣れてくるだろう。

  • ボリュームボタン側からはめると装着しやすい

  • みごとな一体感。このまま毎日使ってもよさそう

  • ボタン類へのアクセスも一切問題ない

他のアタッチメントも作りたくなるデザイン

  • カードケータイ下部には指の入るスペースがある

 Angel 100はこのまま背面ケータイとしても使えるが、過去の皮ケータイと大きく違う利便性がある。それはカードケータイ部分を取り外して使えるということだ。たとえばカードケータイから電話をかけるとき、あらかじめカードケータイの電話帳に電話番号を保存しておくのは非常に面倒だ。でもカードケータイを取り外すことができれば、iPhoneの電話帳を見ながらカードケータイに電話番号を入力して発信できるので簡単だ。

 あるいはiPhoneの電池が空になってしまい、iPhoneを充電して置いておきたいけど外出したい、なんてときもカードケータイだけを持ち出せばよい。なお残念ながら3Gには対応していないので日本では使えないものの、海外旅行にもって行くと何かと便利かもしれない。普段はAngel 100を純粋にiPhone 5ケースとして使い、カードケータイは本当に困ったときのサバイバルケータイとして使うのもいいかもしれない。

 カードケータイ部分のはずし方は簡単だ。カードケータイの下部に指先を入れてケータイを引き上げれば簡単にはずすことができる。はめる時はその逆でカードケータイの上部側からケースにはめればよい。カードケータイの装着はぐらつきもなくかっちりとはめこまれるのでカバンの中に入れておいてもケータイだけが外れてしまうことも無さそうだ。

 ところでカードケータイをはずした状態を見ると、この空間がなにやら勿体無いように感じてしまう。同じサイズのほかのモジュールをここにはめられるようにしたら機能性がさらに高まるんじゃないだろうか。たとえばこのサイズのWi-FiルーターがあればMVNOのSIMを併用するなんてこともできる。あるいは単純に同じサイズのカード型電卓を装着できるのもいいかもしれない。メーカーさんはそこまでは考えていないだろうが、「モジュール交換型ケース」なんて製品が世の中にあってもいいんじゃないだろうか?

  • 意外としっかりはまっている

  • 引き上げればあとはスムースにはずれる

  • カードケータイをはずした後の空間がもったいない

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